CDやDVDに保存したデータ、そのままで大丈夫?

写真や動画など、どんどん増えていくデータをCDやDVDといったメディアに保存している方も多いでしょう。でもそのデータ、大丈夫ですか?
実はこういったメディアにはメディア自体の寿命があります。久しぶりに見てみようと思ったらデータを読み込めない!なんてことも。そんなことにならないよう、それぞれのメディアの特徴を理解し、きちんと管理しましょう。

公開日2022年7月27日

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CDやDVD、ブルーレイの寿命はどのくらい?

CDやDVD、ブルーレイといった光ディスクに保存されているデータは、デジタルデータのため、劣化することはありません。しかし、光ディスク自体は、割れたり傷が付いたりすることもありますし、経年劣化による寿命もあります。

保管場所の環境によっても違いはありますが、10年くらいで再生できなくなることもあると言われています。光ディスクは高温多湿、紫外線に弱いため、そういった環境にさらされると、さらに短くなるかもしれません。また、安価で品質の悪いディスクの場合は、劣化しやすいこともあります。

いずれにせよ、そのままではいつかはデータがなくなってしまうので、対策を考えておく必要があります。

USBメモリーやSDカードにも寿命がある?

USBメモリーは小さくて便利なため、データの保存に使っている人もいるかと思います。ただし、USBメモリーにも同じように寿命はあり、4、5年でデータが消えてしまうということもあるようです。同じように、デジタルカメラなどで使用しているSDカードにも寿命はあるので、注意しましょう。

CDやDVD、ブルーレイを長く保存するためには?

では、CDやDVD、ブルーレイをなるべく長く保存するにはどうしたら良いのでしょうか?

  • 直射日光を避ける
    ディスクは紫外線に弱いため、直射日光があたるような場所には置かないようにします。
  • 高温・多湿を避ける
    ディスクは高温多湿にも弱いため、温度が高くなる場所、湿気の多い場所には置かないようにします。
  • 傷や汚れを防ぐ
    盤面に傷や汚れがあると、読み込むことができなくなります。盤面にボールペンで書き込んだりすることでも傷が付いたりするので気をつけましょう。汚れが付いた場合は、乾いたやわらかい布で、中心から外側に向かって拭くようにします。専用のクリーナーを使うのもオススメです。
  • 専用のケース(ハードケース)に入れる
    傷を防ぐためにも、専用のケースに入れて保存しましょう。黒いケースなら、光を通さないので安心です。
  • 立てた状態で保存
    横置きにして何枚も重ねると、重みで変形してしまうことがあるので、立てた状態での保存が望ましいです。

なお、長期保存用のディスクもあります。M-DISCという耐久性を高めたディスクや、3つのコートで保護性能を高めたトリプルタフコートを採用したディスクがそうです。ただし、これらも永久に保存できるわけではないので気をつけてください。

Verbatim
「BD-R XL(Video)ディスク 「M-DISC」 片面3層 2-4倍速 1枚10mmケース 1印刷可能レーベル」
製品の詳細についてはこちら

パナソニック
「録画用2倍速ブルーレイディスク 片面2層50GB(書換型) スピンドル30枚」
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データをなくしてしまわないためには

データを再格納する

保存方法にいくら気を配っても、いつかは寿命が来ます。大事なデータを失わないために、定期的にCDやDVD、ブルーレイなどに再格納するようにしましょう。いざという時のために、バックアップ用に同じデータを保存したディスクをもう1枚用意しておくのも良いでしょう。

データをクラウドに保存する

データをクラウド上に保存しておくという方法もあります。物理的なディスクに保存しておくのとは違い、クラウド上に保存したデータは、クラウドサービス事業者により安全に管理されます。
GoogleドライブやOneDriveなど、無料でも利用できるクラウドサービスがいろいろあるので、自分に合ったサービスを利用すると良いでしょう。

自動バックアップサービス「AOSBOX」

パソコン内の写真、音楽、動画、書類などのデータを自動でクラウド上に保管してくれる、「AOSBOX」という自動バックアップサービスがあります。バックアップしたデータは、新しいパソコンへのデータ移行に利用することもできます。

一般家庭用NASを利用する

NAS(Network Attached Storage)とは、その名の通り、ネットワーク(LAN)上に接続することができるハードディスクです。
ネットワークを介するため、家族がそれぞれのパソコンからアクセスして、データの保存や読み込みを行うことができます。
2ドライブモデルであれば、片方のハードディスクが故障しても、もう片方から復旧できるので便利です。

アイ・オー・データ機器
「ネットワーク接続ハードディスク(NAS) 1TB HDL-TA1」
製品の詳細についてはこちら

アイ・オー・データ機器
「デュアルコアCPU搭載 ネットワーク接続ハードディスク(NAS) 2ドライブモデル 2TB HDL2-AAX2」
製品の詳細についてはこちら

便利なNASですが、やはり寿命はあるので、定期的な乗り換えは必要となります。

もしもデータが壊れてしまったら

どんなに大切に保管していても、何かのはずみでデータが壊れてしまうこともあります。
そんなときは、データ復旧サービスを利用してみるのも手です。
サービスによって、取り扱えるメディアが違っていたりするので、自分の目的に合うサービスを探してみましょう。
ただし、どのサービスでも、確実にすべてのデータを復旧できるとは限りません。

当社では、パソコンに内蔵されたハードディスク、SSD、USBメモリー、SDカードなどのデータ復旧サービスを行っています。パソコン自体が故障してしまった場合は、パソコンの修理とデータ修復を一貫して行うことができるので便利です。もちろんデータの修復だけでも申し込めます。

まとめ

いつまでも取っておきたい大切な写真や動画のデータを守るため、CDやDVDなどへの保存について一度きちんと考えてみましょう。自分に合った保存方法を見つけ、定期的にチェックするようにして、いつでもデータを楽しめるようにしておけると良いですね。

こんなサポートもあります

今回はCDやDVDに保存したデータについてご紹介しました。他にも、パソコンの操作方法でわからないことがある、もっとパソコンについて詳しく知りたい、とお考えの方もいるかと思います。当社では「PCコンシェルジュ」という有料サービスをご用意しており、豊富な知識と高いスキルをもった専任アドバイザーが、パソコン活用相談など、幅広い範囲のご相談をお受けします。わかりやすいとご好評をいただいているリモートサポートが利用できます。なお、「FMV プレミアムサービス あんしんスタンダード」という月額サービスによる割引もございますので、ぜひご利用ください。

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