パソコンで防災情報をチェックしよう

地震や台風、洪水など、多くの災害に見舞われる日本において、適切な情報の収集は欠かせません。特に近年、大きな地震発生の可能性が高まっていると言われていますが、地震がいつ、どこで起こるのか予測が難しいのが実情です。日頃からの備えや災害時の行動など、身を守るために知っておくべき防災情報を、パソコンを使って入手する方法を紹介します。

公開日2023年2月22日

掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。

操作方法や画面例などは、公開時のものです。アップデート等により、動作や画面が異なる場合がありますので、ご了承ください。

「ハザードマップ」で想定される災害に備える

住んでいる地域の「ハザードマップ」を入手する

「ハザードマップ」は、自然災害の被害想定区域や避難場所を示した地図です。自分が住んでいる地域にどのような災害が予測されるのか、自治体のハザードマップで確認できます。国土交通省が運営するWebサイト「ハザードマップポータルサイト新しいウィンドウで表示」から、住んでいる地域のハザードマップにアクセスする方法を紹介します。

「ハザードマップポータルサイト」にアクセスします。

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「わがまちハザードマップ」の「まちを選ぶ」から、「都道府県」「市区町村」を選び、右側にある虫眼鏡のアイコンをクリックします。
(ここでは神奈川県川崎市を例に操作をすすめます)

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選んだ市区町村が作成したハザードマップのリストが表示されます。見たいハザードマップのリンクをクリックします。
(ここでは「洪水ハザードマップ」の「リンクを開く」をクリックします)

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選択した自治体が作成したハザードマップが公開されているページが開きます。
※ページの内容は、市区町村によって異なります。

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下にスクロールすると、ハザードマップのPDFリンクが表示されます。

ハザードマップで想定される災害や避難所を確認する

地域によって、想定される災害の種類や危険度は異なります。ハザードマップを開いて、自分が住んでいる場所では、浸水や内水氾濫、土砂災害など、どのような災害が想定されているのかを確認し、最寄りの避難所、自宅からの避難経路もチェックしておきましょう。

見たいハザードマップのリンクをクリックします。
(ここでは神奈川県川崎市を例に操作をすすめます)

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クリックした地域のハザードマップが表示されます。

災害時には、停電したりネットワークがつながりにくくなったりすることも想定されます。ハザードマップのPDFをはじめ、必要な情報をパソコンにダウンロードしておくと良いでしょう。さらにハザードマップを印刷しておけば、実際に歩いて避難所までの経路を確認する際にも役立ちます。
なお、ハザードマップの情報は更新されることがあるので、1年に1回など定期的にチェックすることをお勧めします。

PDFをダウンロードするには、ダウンロードしたいPDFのリンクを右クリックして「名前を付けてリンクを保存」を選択すると保存できます。

住んでいる地域の防災情報を確認しておこう

多くの各市区町村では、ハザードマップ以外にも防災に関するさまざまな情報を掲載しています。地域の災害の種類に応じた備えや、防災知識を紹介しているサイトもあります。
災害が起きてしまってから慌ててアクセスしても、どこにどのような情報が掲載されているのか、知りたい情報がどこにあるのかわからず、焦ってしまうでしょう。
日頃から、自分が住んでいる市区町村のサイトにアクセスして確認しておくことは大切です。いつでもさっとアクセスできるよう、ブラウザーのブックマークを付けておくことをお勧めします。

画面は川崎市防災ポータルサイトの「備える。かわさき」ページ。

予測が難しい地震からパソコンを守る

台風は進路予報などである程度の予測ができますが、地震は突然起こるもの。日頃からの対策は欠かせません。パソコンが壊れてしまっては、情報収集に利用できなくなってしまいます。家具だけでなく、パソコンにも地震の備えは必要です。

モニタの底面に耐震ジェルを貼る

地震の揺れを吸収できる、耐震ジェルという商品があります。デスクトップパソコンのモニタや周辺機器の底面に貼り、揺れから守りましょう。四隅に貼れるよう4枚セットの商品が多く、サイズや耐震性能にもよりますが1000円前後で売られています。

BUFFALO
「液晶TV専用耐震ジェル 20型まで対応 BSTV04J20」
震度7クラスにも対応したバッファローの耐震ジェル。2cm四方4枚入りで、20型のモニタまで使用できます。
製品の詳細についてはこちら新しいウィンドウで表示

モバイルバッテリーを用意

パソコンの利用には電源も欠かせません。災害時の停電対策としてモバイルバッテリーを備えておきましょう。充電できる容量はノートパソコンなら20,000~30,000mAh程度あると良いでしょう。スマートフォン用のバッテリーは容量や出力が低く、パソコンに充電できない場合があります。パソコン専用に用意することをお勧めします。購入するときは、接続端子(USBのタイプなど)が、お使いのパソコンに合うかどうかも確認しましょう。

Luxtude
「PD3.0対応18W 20000mAhモバイルバッテリー PowerRapid20000 PR20000-B」
USB Power Delivery(PD)対応で急速充電可能。Type-CポートとUSB-Aポートに対応し3台同時充電が可能です。
製品の詳細についてはこちら新しいウィンドウで表示

食料の備えや持ち出し袋の用意も

非常用の食料は、「ローリングストック」という方法がお勧めです。レトルト食品や水、缶詰などの備蓄をしておき、日常生活の中で使って入れ替えていく方法です。
また、非常持ち出し袋も用意しておきましょう。持ち出すものは、家族構成や年齢によって異なります。何を、どのくらい用意したらいいのかを紹介しているWebサイトは複数あります。

首相官邸ページの「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~」にも掲載されているので、参考にしてみてください。

今迫り来る危険を「キキクル」でチェックする

気象庁が運営するWebサイト「キキクル(危険度分布)新しいウィンドウで表示」では、土砂災害や浸水害、洪水災害の危険度をマップで確認できます。危険が迫るかもしれない、今まさに危険が迫っている、というときに利用しましょう。表示される危険度(警戒レベル)から、避難するタイミングを知り、逃げ遅れを防ぎます。

「キキクル(危険度分布)」にアクセス。右上のアイコンで、土砂災害、浸水外、洪水害の情報を切り替えられます。

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表示する災害情報を選び、確認したい場所の地図を拡大表示します。危険度は色で示されています。

「あなたの街の防災情報」を自分用にカスタマイズ

気象庁が運営するWebサイト「あなたの街の防災情報新しいウィンドウで表示」もお勧めです。気象台からのコメント、台風の進路情報など、表示したい気象情報を選んで組み合わせ、自分用にカスタマイズできます。キキクルもここに表示できます。

「あなたの街の防災情報」にアクセスし、住んでいる地域を選びます。
(ここでは、神奈川県川崎市を例に操作をすすめます)

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発表されている防災情報が表示されます。

上のタブをクリックすると、警報や大雨危険度、天気予報、地震や火山の情報にもアクセスできます。

右下の「表示をカスタマイズする」をクリックすると、表示する情報の種類や配置を変更でき、「現在の状態を新規保存」をクリックして5つまで保存できます。

パソコンでラジオのニュースを聞く

災害時には、最新の、正しい情報を得ることが大切。リアルタイムの最新情報を入手する手段として有効なラジオも、インターネットラジオ「radiko(ラジコ)新しいウィンドウで表示」を利用してパソコンで聴くことができます。

radikoのサイトにアクセスし、利用規約に同意すれば、あとは番組を選ぶだけ。簡単にラジオを聴けます。

スマートフォンも活用しよう

キキクルの閲覧やradikoの利用など、ここまで紹介した内容は、インターネットに接続可能なスマートフォンでも得ることができます。パソコンだけでなくスマートフォンからも情報にアクセスしておきましょう。外出先で被災したときにも慌てずに対応できます。
1つのツールに頼るのではなく、複数のツールを用意しておくと安心です。例えばハザードマップも、パソコンでPDF閲覧、スマートフォンでPDF閲覧、紙のハザードマップと用意しておくと安心です。
常に携帯しているスマートフォンも活用できるようにしておきましょう。

SNSで家族と連絡を取り合うことも可能

通話のほか、LINEなどのSNSで家族と連絡をやり取りでき、被災時の連絡に役立ちます。大規模災害時に開設される災害用伝言ダイヤル(171)の使い方もチェックしておきましょう。毎月1日、15日、正月三が日、防災とボランティア週間(1月15日~1月21日)、防災週間(8月30日~9月5日)、に体験版を利用できます。

モバイルバッテリーを用意する

パソコンと同様、電源の確保も大切です。スマートフォンと一緒に携帯できるモバイルバッテリーを用意して持ち歩くと安心です。

まとめ

災害対策は、日頃からの備えが大切です。普段から災害情報を確認していれば、いざというときに、慌てず落ち着いて行動できるでしょう。パソコンは、情報収集に適したツールの1つ。最新の正しい防災情報を素早く入手できれば、減災でき、命を守ることにつながります。

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今回は防災情報をパソコンを使って入手する方法についてご紹介しました。他にも、パソコンの操作方法でわからないことがある、もっとパソコンについて詳しく知りたい、とお考えの方もいるかと思います。当社では「PCコンシェルジュ」という有料サービスをご用意しており、豊富な知識と高いスキルをもった専任アドバイザーが、パソコン活用相談など、幅広い範囲のご相談をお受けします。わかりやすいとご好評をいただいているリモートサポートが利用できます。なお、「FMV プレミアムサービス あんしんスタンダード」という月額サービスによる割引もございますので、ぜひご利用ください。

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