最新規格「Wi-Fi 6E」で干渉の少ない快適な通信を!

会社でも自宅でも、パソコンを使用する場所を制限されない無線のWi-Fi(ワイファイ)を利用している人は多いでしょう。

このWi-Fiには、いろいろな通信規格があります。その中で最新の規格が「Wi-Fi 6E」です。「Wi-Fi 6E」とはどのようなものなのか。これを使うことによって、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

公開日2023年3月29日

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「Wi-Fi」の通信規格

「Wi-Fi」とは無線LANの規格のことで、「Wi-Fi 6E」は現在最新の規格となります。
規格によって、通信速度や使用できる周波数帯が違います。

「Wi-Fi 6E」は簡単に言うと、「Wi-Fi 6」の拡張版で、6GHz帯という新しい周波数帯も利用することができるようになった「Wi-Fi 6」ということになります。

Wi-Fiの通信規格について、ここでまとめておきましょう。

<通信規格の一覧表>
Wi-Fi規格 規格 通信速度(最大) 周波数帯
Wi-Fi 6E IEEE802.11ax 9.6Gbps 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯
Wi-Fi 6 2.4GHz帯/5GHz帯
Wi-Fi 5 IEEE802.11ac 6.9Gbps 5GHz帯
Wi-Fi 4 IEEE802.11n 300Mbps 2.4GHz帯/5GHz帯

どの規格が使えるかは、使用しているパソコンや無線LANルーターがどの規格に対応しているかによって決まります。

「Wi-Fi 6E」の特徴

それでは最新規格である「Wi-Fi 6E」の特徴を見ていきましょう。

「Wi-Fi 6E」のメリット

混雑や干渉が少ない

「Wi-Fi 6」は、通信速度が「Wi-Fi 5」の6.9Gbpsにくらべ9.6Gbpsと速くなっています。しかし、使用できる周波数帯は、2.4または5GHz帯と今までと変わりませんでした。

Wi-Fiの使用は急速に増えています。同じ周波数帯を使用する機器が増えることで、混雑してつながりにくくなったり、他の機器と電波干渉を起こしたりといった不具合が生じるようになってきました。

2.4GHz帯は、Bluetooth機器、コードレス電話といったIoT機器をはじめ、電子レンジやIHクッキングヒーターなどの家電でも利用されています。電子レンジなどは通信を行うわけではありませんが、ものを温めるのに電磁波を利用するため、電波が発生します。このように、多くの機器で利用しているため、電波干渉が起こり、通信速度が低下したり切れてしまったりといったことがあるのです。

「Wi-Fi 6E」で新たに利用できるようになった6GHz帯なら、このような心配はありません。

切断、速度低下が起こらない

2.4GHz帯とは違い、5GHz帯はWi-Fi以外にはあまり使用されてはいないため、電波干渉を気にする必要はありません。しかし、気象レーダー、航空機レーダーなど、重要度の高いレーダー波として利用されています。これらを妨害してしまわないように、Wi-Fi機器には、レーダー波を検出した時点で電波を停止するDFS(Dynamic Frequency Selection)という機能が搭載されているため、一時的に接続が切れたり、速度が低下したりするという現象が起こることがあります。

6GHz帯なら、DFSの影響も受けないので切断や速度低下を気にせずWi-Fiを楽しむことができます。

チャネル数が多いので混雑しない

また、使用できるチャネル数も、2.4GHz帯の3チャネル、5GHz帯の20チャネルにくらべ、6GHz帯は24チャネルと増えています。チャネル数が増えたことで、混雑を回避でき、より快適な通信が可能になります。

「Wi-Fi 6E」のデメリット

高速通信で、干渉も受けにくい「Wi-Fi 6E」ですが、デメリットもあります。

電波は、周波数が高くなるほど遠くまで届きにくくなり、障害物にも弱いという特徴があります。
つまり、「Wi-Fi 6E」で使用できる6GHz帯は、2.4GHz帯や5GHz帯に比べて、電波の届く距離が短く、壁などで遮られやすくなるというわけです。

場合によっては、無線LANルーターを置く場所を再検討しなければならなくなったり、ブースターや中継器が必要となることもあるかもしれません。

「Wi-Fi 6E」を利用するには

「Wi-Fi 6E」を利用するには、対応したパソコンが必要です。また、自宅で使うには対応した無線LANルーターも必要となります。

「Wi-Fi 6E」対応パソコン

LIFEBOOK WN1/H1
コンパクトなサイズに迫力の17.3型大画面
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LIFEBOOK NH90/H1
フルHD液晶のオールインワンノートPC
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LIFEBOOK UH-X/H1
持ち運びたくなる軽量モバイルノートPC
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LIFEBOOK UH90/H1
ペン内蔵型2 in 1コンバーチブルノートPC
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「Wi-Fi 6E」対応ルーター

BUFFALO
AirStation Wi-Fi 6E 対応トライバンドルーター
WNR-5400XE6
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TP-Link
AXE5400 トライバンド メッシュWi-Fi 6Eシステム
Deco XE75(1-pack)
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「Wi-Fi 6E」対応製品でも対処が必要な機種もある

FMVの「Wi-Fi 6E」対応製品には、アップデートで対応する機種や、アップデートが必要な機種があります。6GHz帯通信を可能にするためのアップデートプログラムを提供しているので、対象機種を持っている方は、インストールするようにしましょう。
自宅のルーターが「Wi-Fi 6E」に対応していなくても、会社など出先では利用できることもあるので、対象機種をお持ちの方はアップデートしておくことをお勧めします。

まとめ

一言でWi-Fiといっても、規格によって高速で利用できたり、他の機器との干渉が少なくなったりと違いが出てきます。
最新規格である「Wi-Fi 6E」とはどのようなものなのか、どういった点にメリットがあるのかなど、その特徴をとらえつつ、導入を検討してみてはどうでしょうか?

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