塾長、はじめてお目にかかります。
わたくしは、華道の指導をしております。私のお稽古ノートでは、主に和暦で記述しておりますが、先日、弟子にエクセルで一覧の作成を依頼したところ、いろいろな日付の形式で入ってしまっていて……。塾長の関数極意書で日付を和暦に統一する方法はありますでしょうか?
わしが、エクセル関数塾塾長!関 数之進(せきかずのしん)である!
これはこれは、華道のお師匠さん!
今回のように和暦を一発で表示したい場合もエクセルの関数を使えば簡単だぞ!その技を極意書を使って説明しよう!
エクセルでは、「DATESTRING(デイトストリング)関数」を使って、シリアル値から直接和暦を表示させることができます。通常、エクセルで「10/1」などの日付を入力すると、「10月1日」と表示されて書式を変更する必要があります。また、「2011/10/1」や「H23.10.1」などと入力しても、和暦として表示させるには書式を変更しなければなりません。DATESTRING関数を使えば、入力した日付を書式変更せずに直接和暦で表示できます。
まずここでは、DATESTRING関数の基本的な書式と機能について紹介します。
シリアル値については、下記ページにて説明しています。
DATESTRING関数は次のように入力します。
=DATESTRING(シリアル値)
DATESTRING関数を入力するときは、[関数の挿入]ボタンやExcel2007と2010の関数ライブラリからは選択できません。セルに関数名を入力し、シリアル値が入力されているセルや値を指定します。
今回の例では、すでにC列とD列に日付データ(シリアル値)が入力されています。そこで、DATESTRING関数でそれらの日付を和暦表示にしてみましょう。
DATESTRING関数で常に当日の日付を和暦で表示させたい場合、DATESTRING関数とTODAY関数を組み合わせます。
ここでは、請求書の発行日に和暦の日付を表示させるように次の式を入力します。
式の例:=DATESTRING(TODAY())
DATESTRING関数は、日付のシリアル値を和暦に変換して表示する関数です。DATESTRING関数を利用すると、書式の変更をせずにすぐに和暦が表示されます。この関数は、エクセルの[関数の挿入]ボタンや、関数ライブラリからは入力できません。関数名も長いので、入力間違いがないようにしてください。
次のようなスケジュールを作成してみましょう。
表はサークルのスケジュールです。関数を利用してA列の日付をD列に和暦で表示させましょう。
問題に必要なエクセルのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、下記のファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。
本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。