いつもエクセル関数塾で学ばせていただいております。
今回、複数の条件にあったセル数を数えたいと思うのですが、私の今の知識ではどうしてもできなくて、ご相談に伺いました。クラスごとの合格者の人数を求めたいとき、複数条件にあうセルの数を求めることはできるでしょうか?
わしが、エクセル関数塾塾長!関 数之進(せきかずのしん)である!
おぉ、関数塾を活用してくれてうれしいぞ!さて、複数条件じゃと?表を見せてごらん。これだったら「DCOUNTA関数」を使って、複数条件にあうセル数を一発で求められるぞ。その技を極意書を使って説明しよう!
DCOUNTA関数は、検索範囲の中から条件にあうセル数を求める関数です。セル範囲の中から、検索条件の数値や文字に合致するセル数をカウントします。
ここでは、DCOUNTA関数の基本的な書式と機能について紹介します。
DCOUNTA関数は次のように入力します。
=DCOUNTA (データベース,フィールド,条件)
DCOUNTA関数は、データベースの指定されたフィールドを検索し、条件に合致するセル数を返す関数です。 数値や文字などの条件に合致するセル(空白以外のセル)の数を複数列から検索し、それらのセル総数を数えられます。
DCOUNTA関数は、[関数の挿入]ボタンをクリックして[関数の分類]で「データベース」を選択すると、関数が簡単に入力できます。
今回の例では、F列にクラス、G列に評価という条件が入力されています。クラス名と評価が合致するセルの数を求めます。次のように関数を入力してみましょう。
点数が90点以上の人数を数える、売上が100,000円以下の件数を数えるなど、数値の範囲を検索するには、条件に不等号記号と数値を入力します。不等号記号の意味と入力例は次のとおりです。
記号 | 意味 | 例 |
---|---|---|
> | より大きい | >80 (80より大きい) |
>= | 以上 | >=75 (75以上) |
< | より小さい | <100000 (100000より小さい) |
<= | 以下 | <=15000 (15000以下) |
DCOUNTA関数は、セル範囲の中から複数の条件にあったセル数を求める関数です。数値の範囲も条件にできるので、さまざまな使い方ができるデータベース関数の1つと言えるでしょう。
次のようなボランティア参加予定表からグループごとの参加人数を調べます。セルE4とF4の条件にあったセル数をG4に求めます。
問題に必要なエクセルのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、下記のファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。
本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。