塾長、毎回便利な関数の技を伝授いただきありがとうございます。
今回は、エクセルの「置換」を使えば簡単かもしれないのですが、関数で簡単に置き換えができるか?ということを知りたくて参上致しました。
次の表をご覧ください。他のアプリケーションも表に追加していきたいと思うのですが、関数を利用して簡単に文字の置き換えができますでしょうか?
わしが、エクセル関数塾塾長!関 数之進(せきかずのしん)である!
お?熱心に通ってくれている君もずいぶんエクセルに精通したようじゃな。どれどれ、表を見せてごらん?
これだったら、「SUBSTITUTE関数」を使って、簡単に表を仕上げられるぞ。その技を極意書を使って説明しよう!
SUBSTITUTE関数は、セル内の文字を別の文字に置き換えることができる関数です。エクセルの置換機能と同じですが、関数で埋め込むことで、引数を変更すれば、簡単に式をコピーしたり別の文字に変更したりできるメリットがあります。
ここでは、SUBSTITUTE関数の基本的な書式と機能について紹介します。
SUBSTITUTE関数は次のように入力します。
=SUBSTITUTE(文字列,検索文字列,置換文字列,対象)
SUBSTITUTE関数は、対象の文字列(セル)内の検索文字列を置換文字列に置き換える関数です。引数の[対象]に数値を指定すると、同じ検索文字が続いた場合に置換する文字列の位置を指定できます。引数の[対象]を省略すると検索文字列に合致するすべての文字が置き換わります。
SUBSTITUTE関数は、[関数の挿入]ボタンをクリックして[関数の分類]で「文字列操作」を選択すると、関数が簡単に入力できます。
また、Excel2007と2010では関数ライブラリからも選択できます。
今回の例では、B列にExcelの用語一覧列が作成されています。C列にWordに置き換えた用語一覧を作成するために、次のように関数を入力してみましょう。
SUBSTITUTE関数を応用すれば、半角と全角がランダムに入力されてしまっているリストの文字列から、不要なスペースをなくすことができます。例えば、会社名の前後に不要なスペースが入っている場合など、スペース部分を検索文字列として指定し、「""」(スペースが入らない空白)に置き換えることができます。
SUBSTITUTE関数は、特定の文字を置き換えたり、スペースを削除するなど、データを再入力することなく、一括して置き換えることができる便利な関数です。関数を入力するメリットは引数を少し変更するだけで、求める結果を一括して変えることができることです。すでに入力されているデータとSUBSTITUTE関数をうまく利用して、表を作成してみてください。
次のような、ボランティア活動一覧を作成します。「横浜」の人は新活動場所に「川崎」、「品川」の人は新活動場所に「目黒」と置き換えてみましょう。
問題に必要なエクセルのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、下記のファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。
本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。