塾長!いつも出張に当社FJトラベルをご利用いただき、
ありがとうございます。
当社の中でも、塾長のおかげで関数を使える社員が多くなって、業務の効率化が進んでおります。
さて、以前教えていただいたMAX関数やMIN関数は最大値や最小値を求めるには便利なのですが、2番目とか3番目とか……X番目の値を求めたいようなときに少々困っています。塾長のお知恵を拝借できませんでしょうか?
わしが、エクセル関数塾塾長!関 数之進(せきかずのしん)である!
いつもチケットの手配をありがとう!
どれどれ、表を見せてごらん?なるほど、投票数の上位や下位のX番目までの数字を求めたいのじゃな?このような表なら、「LARGE関数」や「SMALL関数」を使って、上位•下位のX番目の値まで求められるぞ。その技を極意書を使って説明しよう!
LARGE(ラージ)関数とSMALL(スモール)関数を利用すると、セル範囲の中で「X番目の数」を求めることができます。LARGE関数は、数の多いほうから数えてX番目、SMALLは少ないほうから数えてX番目の値を表示できます。RANK関数との違いは「セル範囲の中の順位」を求めますが、LARGE関数やSMALL関数はX番目(順位)に相当する「値」を求めることができます。
ここでは、LARGE関数とSMALL関数の基本的な書式と機能について紹介します。
LARGE関数は次のように入力します。
=LARGE(配列,順位)
「配列」にはセルの範囲を指定し、その中で何番目の大きさの値を求めたいかを「順位」に指定します。
同じように、SMALL関数は
=SMALL(配列,順位)
「配列」にはセルの範囲を指定し、その中で何番目の小さな値を求めたいかを「順位」に指定します。
今回の例では、E列に投票数の順位が入力されています。その順位のセルを利用して、投票数が多い順で投票数を求めます。
注: セルE4の値を変更すると、セルE5以降は+1ずつ加算される式が入力されています。
LARGE関数やSMALL関数は条件付き書式にも利用できます。例えば、一覧の並び順は変更したくないけれども、値として「上位3番目までの値のセルを、背景に網掛けをしたい」とか、「下位5番目までの文字を赤で表示したい」など、さまざまな場面で活用できます。
次の例では、クラスの成績表の一覧から上位5人の背景に色付きの網掛けにしたいので、条件付き書式の書式ルールに「LARGE」関数を利用して、書式を設定してみましょう。
LARGE関数とSMALL関数は、数字の一覧の中から上位や下位X番目の数を求めることができる関数です。データ数の多い一覧から最大値や最小値だけでなく、X番目の数が求められます。また、条件付き書式とあわせるとX番目の数のセルに書式が付くので、一覧から必要なデータを探しやすくなります。
次のような会員数の順位の位置を作成してみましょう。
次の表は、会員数の一覧です。会員数の順位が上位3番目までのサークルの人数を調べましょう。
問題に必要なエクセルのファイルをダウンロードしてください。
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本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
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