企業や公益法人からの個人情報の流出事件が、ニュースなどで報じられることが増えてきました。このようにニュースで報じられるのは、おもに会員名簿などの情報が持ち出されるなどして漏洩するケースがほとんどです。そこには、住所・氏名だけが記載されていることもあれば、生年月日やマイホームの有無、さらには趣味・嗜好などまで記載されていることもあり、一口に「個人情報の流出」といってもその内容はさまざまです。
企業からの個人情報の漏洩などは、とにかく企業側で管理を厳重にしてもらうしかありません。しかし、実際には他人のせいではなく、自分で個人情報を漏らしてしまっている事例もあることをご存じでしょうか。インターネットの世界では、どこのだれでも同じようにWebサーフィンをしたり、メールのやり取りをしたりできます。匿名性が強いのもインターネットの特徴ですが、ちょっとしたことで個人が特定できることもあります。
よく心配されるのは、懸賞サイトやショッピングサイトなどで入力した情報についてです。入力画面がセキュリティで保護されていなかったり、情報取得の目的が明確に書かれていなかったりするサイトでは、入力した情報が漏れたり、別の目的で使われる危険があります。
さらには、スパイウェアという悪質なプログラムを使って、インターネットのアクセス履歴などの情報を収集されることもあります。また、掲示板などへの投稿からも個人情報が漏れるケースがあります。書き込みの内容から特定されるだけでなく、掲示板によってはプロバイダなどの情報がわかってしまうところもあります。
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