和戸先生、いつも役に立つワードの使い方を教えていただき、ありがとうございます。
私は、一昨年、定年退職し、いまは旅行を趣味にしております。旅先では写真をたくさん撮るのですが、せっかくなので、撮りためた写真を使って旅行記を作りたいと思っています。できれば、縦書きで段組みの本格的なレイアウトにしたいのですが、段組みの設定方法を教えていただけますか。よろしくお願いします。
いつも読んでいただいて、ありがとうございます。
旅先の写真や思い出を旅行記にまとめるなんて、とても素敵な趣味ですね。
縦書き文書は、1行の文字数が多いと視線の動きが大きくなって読みづらくなりますので、段組みにして1行の文字数を減らすのはとても良いと思います。ワードを使えば、書籍や雑誌のような美しいレイアウトができますので、ぜひ挑戦してみてください。
完成したら、ご家族やお友達に配られると喜ばれると思いますよ。
Before after 注︰サンプル文章は、Word 2010で作成しております。その他のバージョンでは一部見え方が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
サンプルが必要な方は、下記のワードのファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードするには、ファイル名を右クリックして、メニューから「対象をファイルに保存」を選択してください。
本講座では、ファイルの保存先を《ドキュメント》としています。
ダウンロード方法がわからない場合は、下記ページをご参照ください。
ワードでは、文書全体や特定の部分だけを簡単に段組みにすることができます。1行の文字数が多い文書は、視線の動きが大きくなって読みづらくなりますので、段組みにして1行の文字数を減らすと良いでしょう。
ここでは、サンプル文書の本文以降を2段組みに変更し、左下の画像のサイズ・位置を修正して文書全体のレイアウトを調整して仕上げるまでを説明します。
早速サンプル文書の本文以降を2段組みにしてみましょう。2段組みを開始する位置にカーソルを置いて、段数を指定するだけです。
画像やイラストを配置した文書では、段組みを設定すると、通常は文書全体のレイアウトが崩れてしまいます。画像のサイズ・位置を修正し、全体のレイアウトを調整して文書を仕上げましょう。
段組みの途中で段を改め、新しい段を始めることを「改段」と呼びます。見出しの箇所で改段して、新しい段から開始したいときなどに利用します。改段するには、改段したい位置にカーソルを置いた後、[ページレイアウト]タブの[区切り]ボタンをクリックし、[段区切り]を選択します。Word 2003の場合は、[挿入]→[改ページ]で[改ページ]ダイアログボックスを開き、[段区切り]を選択して[OK]ボタンをクリックします。
文書に段組みを設定するポイントは、次のとおりです。
今回は縦書き文書で段組みを設定しましたが、もちろん横書き文書でも同じ手順で段組みを設定できます。段組みにしたほうが読みやすくなる場合は、積極的に利用しましょう。