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マカフィーセキュリティニュース

お買い物の楽しい季節、ネットショッピングを楽しむ前に

「うますぎる話」には毒がある!?

クリスマスや年末年始、大型連休、ボーナスシーズンなどはお買い物の楽しい時期。プレゼントを選んだリ、バーゲンセールに出掛けたり、旅行用のグッズを探したり。ネットショッピングを活用することも多いのではないでしょうか。
ネットならたくさんのショップや商品を比較でき、探していたものを安く見つけられるときもあるでしょう。でも、そこで一旦ストップ! 極端に安かったり、品切れ続出の商品がたくさん残っていたりするようであれば、悪質サイト、詐欺サイトの可能性があります。
「うますぎる話」にすぐに飛びついてしまわないためのポイントや被害に遭った際の対処方法をこの機会に改めて見直しておきましょう。

1ターニングポイントは「違和感を見逃さない」

ネットのあちこちに罠を張り、詐欺にかけようとする悪質なショッピングサイト。近年では実在する正規のネットショップにうり二つのサイトや有名ブランドのロゴを画面に並べて正規業者になりすますサイト、洗練されたデザインや売り文句で信頼感を持たせようとするサイトなど、巧妙なケースが増加しています。さらにGoogleなどの検索エンジンで商品を探したとき、検索結果の上位になるような操作を行っている場合も多いのです。

では、ユーザーが見抜くことはできないのでしょうか?そんなことはありません。ある程度の知識とすこしの警戒心があれば「もしかして怪しいサイト?」と気付く助けになります。

まず会員登録やログインをするとき、安全な通信になっているかどうか。ブラウザのアドレスバーを見て、URLが「https」と「s」付きで表示され、鍵マークが表示されていれば安全な通信です。これはカード情報の入力画面などでも必ず確認しましょう。また、URLのドメインが「〜.top」「〜.xyz」「〜.bid」といった、見慣れないものになっていたら、怪しいサイトかもしれません。

商品やショップの説明もよく見て検討しましょう。高級品なのに他のサイトより大幅に値引きされていたり、人気商品の在庫がたくさん残っていたりするなど、不自然なところはないでしょうか。またサイトの運営者や責任者、連絡先の電話番号などが明記されているかも信頼性を測るために大切なポイント。これらはたとえ書かれていても、実在しない電話番号や無関係な会社の連絡先が使われている場合もあるので、検索するなどして“裏”を取りましょう。またキャンセルや返品方法がきちんと書かれていなければ、より警戒したいところです。

いよいよ決済に進むも油断は禁物。さっきは「代引き可」と書いてあったのに、実際はクレジットカード決済しか選べない……というように、話が違うようなら要警戒。そのほか法人名ではなく個人の銀行口座に振込を求められるのも詐欺サイトにみられるパターンです。

完全な自衛とはいえませんが、前払いではなく後払いを選択するのもネット詐欺師には面倒なことでしょう。またサイト名や商品名で検索してみると、悪評が多いショップと分かる場合もあります。

2注文や入金をしてしまったときは

注文後に「怪しいサイトだったのでは」と気付いた場合、対応はどうすれば良いのでしょうか。まだ代金を払っていなければ、決して決済してはいけません。サイトに会員登録してしまっていたら、応急処置として個人情報を削除したり、書き換えたりして、情報流出の被害を最小限にしましょう。

ショッピングサイトの詐欺では「催促しても商品が届かない」「偽物が届いた」という被害もあります。そんな場合は、警察に相談し、疑いが濃厚であれば被害届を出しましょう。なるべく早いタイミングで、振り込みに使った銀行やクレジットカード会社、また振込相手の口座がある銀行にも「詐欺かもしれません」と連絡をしておくのも大切です。

警察以外に消費生活センターも代金支払いの前後にかかわらず、相談の窓口になります。取引のやり取りをしたメールや支払いの記録、サイトの情報などの記録や明細を残しておけば、相談する際の助けになります。万一のため、取引後しばらくはそれらの情報を残しておきたいところです。

最近は別の詐欺として、荷物の不在通知メールに偽装して、偽サイトに誘導する手口も。少しでも怪しさを感じたら、安易にメールに記載されたリンク先をクリックしないようにしましょう。

特にネットショッピングでは「うますぎる話」には要注意。お得な商品を目の前にしてあきらめることも「将来の得」になるかもしれません。

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