夏場は、エアコンの使用などにより、消費電力が大きくなります。電力不足の問題を避けるためには、節電対策が必要です。使い方を見直したり、設定を変更することで、パソコンの節電対策を行い、電力消費を下げましょう。
公開日2011年7月13日
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パソコンを起動して使っているとき、実は消費電力は一定ではありません。例えば、たくさんのアプリケーションを起動していると、CPUの負担が大きくなって、消費電力も上がるのです。ちょっとしたことですが、ふだんから使わないアプリケーションは終了して、CPUの負担を下げるように心がけてみてください。
パソコンを使わないときには、「シャットダウン」をして電源を落としておくと、効果的な節電対策になります。しかし、パソコンを起動するときには、一時的にですが大きな電力が必要です。そのため、あまり頻繁にシャットダウンと起動を繰り返すことは、かえって電力を消費してしまうので、オススメできません。短い時間にパソコンの前を離れるだけなら、「スリープ」を選択するようにしましょう。マイクロソフト社の発表によると、Windows 7を搭載するデスクトップパソコンの場合、シャットダウンとスリープを使い分ける目安は100分です。パソコンを100分以内にまた使用するときは「スリープ」、100分以上使用しないときは「シャットダウン」を選ぶようにしましょう。
時間の目安は、デスクトップパソコンとノートパソコン、OSの種類によって異なります。詳しくは下の表をご参照ください。
Windows XP デスクトップ | 105分 |
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Windows Vista デスクトップ | 80分 |
Windows 7 デスクトップ | 100分 |
Windows XP ノート | 40分 |
Windows Vista ノート | 90分 |
Windows 7 ノート | 110分 |
ノートパソコンにACアダプタをつなぐと、すぐにノートパソコン内のバッテリに充電がはじまります。そのおかげで、ACアダプタを外した状態でも充電されたバッテリの電力を使って、パソコンを使うことができます。しかし、ノートパソコンを机の上に置いているときに、ずっとACアダプタをつなぎっぱなしにする使い方は、節電という観点では、オススメできません。
パソコンを使わなくても、バッテリの電力は自然に少しずつ減っていきます。そのため、ACアダプタをノートパソコンにつないだままにしていると、ほんの少しの充電をひたすら繰り返すことになるため、長時間そのままにしておくと電力消費が大きくなります。しっかり充電できたらACアダプタを外すようにしておきましょう。つないだままの状態で電力使用をストップできるスイッチ付きの電源タップを使うのも便利です。
Windows 7では「電源プラン」の機能があります。通常は、パソコンのパフォーマンスと電力消費のバランスを考えたプランに設定されていますが、電力消費を下げたいときや、長時間ノートパソコンを持ち歩きたいときなどには、「省電力」の設定が選択できます。また、ディスプレイの明るさやパソコンを使っていないときに、自動的にスリープ状態になるまでの時間を個別に設定すると、さらに節電することも可能です。
「省電力」の「プラン設定の変更」を選択すると、さらに詳細な設定ができます。ノートパソコンの場合には、「バッテリ駆動」と「電源に接続」それぞれの設定が行えます。
プラン設定の各項目は、次のような意味があります。利用状況に合わせて調整してみましょう。
パソコンの使い方を見直すことによる節電は、Windows 7だけでなく、Windows VistaやXPでも同様に行うことができます。
また、Windows VistaやWindows XP以前のパソコンで電源プランや電源設定を変更する方法は、以下のリンクをご参照ください。
マイクロソフト社は、Windowsパソコンのユーザーに向けて、節電対策を公開しました。内容は、シャットダウンとスリープの使い分け方、電源設定を変更することによる効果などです。これと合わせて、自動節電プログラムの提供も開始しています。ただし、このプログラムが提供するのは、節電対策機能がないパソコン向けの機能です。富士通パソコンの場合、次のページで紹介するような独自の節電機能を利用できます。(機種や発売時期によっては、機能が搭載されていない場合があります)