インターネット検索で最も危険な有名人とは?
便利で楽しいインターネット検索には、思わぬ落とし穴が潜んでいます。好きな映画スターの名前などを検索し、訪問したWebサイトから、ユーザーが気付かないうちにマルウェアをダウンロードしてしまう危険性があるのです。サイバー犯罪者は、ターゲットとなる個人ユーザーの好みや行動に常に目を光らせ、ありとあらゆる方法で罠を仕掛けています。
映画スターとモデルは要注意!?
今回の調査(※)で、映画スターやモデルの名前で検索したWebサイトには、マルウェアなどのオンライン脅威が潜む確率が高いことが分かりました。サイバー犯罪者は、人気のある有名人の名前を利用して、不正なソフトウェアが数多く掲載されているWebサイトへ誘導します。
今回、危険率1位になったのは、映画「ナイト&デイ」や「シュレック フォーエバー」などの出演で注目を集めたキャメロン・ディアス。画像やダウンロード素材をインターネット検索すると、約10%の確率で、オンライン脅威が検出されるWebサイトに接続されてしまいます。
このようなサイトをクリックして、写真、動画、スクリーンセーバーなどをダウンロードすると、マルウェアも同時にダウンロードしてしまう危険があります。ダウンロードする前には、不正なファイルである可能性を疑い、十分に気をつけましょう。
サイバー犯罪者はトレンドを悪用
今回の調査(※)では、有名人についての検索リスクは、昨年までよりも低くなっていますが、インターネット検索がより広まるにつれ、サイバー犯罪者のテクニックはさらに悪質化しています。
最近の傾向としては、短縮URLのような“極めて小さな”場所に悪意のあるコンテンツを隠す手法があります。この短縮URLは、Webサイトやダウンロードではなく、ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)やTwitterなどを使用することで、極めて簡単に広がってしまいます。パソコンでもスマートフォンでも、ネットサーフィンをする際には安全に十分注意を払いましょう。
危険率の上位にはこんな有名人も
ヴィクトリアズ・シークレットの美女たちに要注意
人気コスメテック・ブランド、ヴィクトリアズ・シークレットのトップモデル3人が上位にランクイン。セクシーなジゼル・ブンチェン(4位)、アドリアナ・リマ(6位)、ハイディ・クルム(7位)の画像などをダウンロードしようと検索すると、リスクの高いサイトが表示されます。
危険なアスリートたち
スポーツ選手では、テニスのスター、マリア・シャラポアとアンディ・ロディックが、それぞれ13位と14位に入りました。特にスクリーンセーバーを検索すると危険なサイトが大量にヒットします。その他、デイヴィッド・ベッカムが29位、タイガー・ウッズが33位にランクインしています。
政治家は意外に危険率が低い
バラク・オバマ大統領は49位、サラ・ペイリン元アラスカ州知事は50位と、調査結果では下位となっており、去年よりもさらに低い順位となりました。
※2010年マカフィー調査