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マカフィーセキュリティニュース

世界で最もリスクの高いWebドメイン

 

みなさんはWebドメインを意識していますか?

サイバー犯罪者は特定のドメインを選択し、そのサイトに様々な脅威を潜ませ、不注意なあなたを悪意のあるサイトへ誘導します。

毎年、ドメイン登録の規則は改定されていますが、彼らは抜け穴を見つけ、危険なサイトを設置する新しい方法を生み出し、すぐに実行に移します。今回の調査*では、最も多くの被害者をおびき寄せ、捕まらないようにするため、サイバー犯罪者がいかに素早く戦略を変えているかが裏付けられました。

最も危険な国別ドメインはベトナム(.vn)

Webドメインとは、WebサイトのURLの終わりにある.comや.jpなどのサイトが登録された場所を示す文字コードです。多くの人はネット検索時において、特にWebドメインに注意を払っている傾向はありませんが、サイバー犯罪者はユーザーの入力ミスを利用して、.comの代わりに.cmを使うなどの手法で悪質なサイトへの罠を仕掛けてきます。
調査では、まず国別ドメインの危険度で昨年39位だったベトナムの.vnドメインが、今回、第1位(29.4%)に急浮上しました。昨年、最も危険度が高いとされたカメルーン(.cm)は、36.7%から22.2%へリスクは下がったものの、2位にランクされました。.comの入力ミスを利用して悪質なダウンロードやスパイウェア、アドウェアなどに誘導している状況が伺えます。一方、シンガポール(.sg)のように、ドメインを登録する際の規制を強化し、ランキングが10位から81位へ下がって安全性を大きく向上させた国もあります。
日本の.jpドメインの危険度は0.1%で、昨年に引き続き2年連続で最も安全な国別ドメインとなりました。

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.comドメインの3つに1つは危険

今回の調査では、Webドメインの中で、.com(31.3%)と.info(30.7%)が最も高リスクであることがわかりました。また、分析した2,700万のWebサイトのうち6.2%にセキュリティリスクがあることも判明しました。リスクを含むサイトの割合は、2008年が4.1%、2009年が5.8%と、年々増加の一途をたどっています。
サイバー犯罪者は、刻々と変わる状況に対応しながら、サイトの登録がしやすく、捕まるリスクが低い地域をターゲットにしているため、安全だったドメインが、急に危険性の高いドメインに変わることもあります。また、検索結果で上位になるよう操作されることもあるので、人気サイトだから安全だろうと決めつけてはいけません。
危険度の高いWebドメインに注意を払ったり、安全検索ソフトを使用するなど、しっかりとしたセキュリティ対策に努めながら、インターネットを楽しみましょう。

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セキュリティアドバイス
潜在的リスクにしっかりとした対策を!

McAfee Labs東京 主任研究員 本城信輔

今回、危険度が高いという調査結果が出た.comドメインのサイトは、日本を含め世界中に数多く存在しています。私たちは、これら危険なサイトと常にネットワークでつながっているということを認識し、潜在的なリスクにしっかり対処していかなければなりません。

※マカフィー 「危険なWebサイトの世界分布2010」調査

クラウドベースのセキュリティ技術基盤Global Threat IntelligenceTM(グローバル スレット インテリジェンス)を使用して、コンテンツ、挙動、評価を分析し、実施されました。
Global Threat Intelligenceには、120カ国以上に設置された1億5,000万以上のセンサから、様々なタイプの脅威データが集められています。

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