Windows XP、まもなくサポート終了!
サポート終了は2014年4月
マイクロソフト社は、2014年4月9日(日本時間)をもって、Windows XP、Microsoft Office 2003、Internet Explorer 6 のサポートを終了することを決めています。しかし、2007年から発表していたにも関わらず、直前の2013年になっても法人の40%超、個人ユーザーの30%近くがWindows XPを現在も使い続けているのです。マイクロソフト社は社会的影響が大きいと判断し、サポートを1度延長しましたが、今度は完全に終了するとみられます。サポート終了によって、どのような問題が発生するのか、そしてどう対処したらよいかを考えます。
サポート終了後、放っておくとどうなる?
Windows XPは2001年の発売以来人気が高く、「Vista」「7」「8」と後継バージョンが発売されているにもかかわらず、今なお広く使われています。多くの企業や官公庁などでは、Windows XP導入当時のままのシステムを使い続けており、特に中小企業法人ユーザーの約3割は、OSを移行する必要性を認知していないといわれています。
しかし古いバージョンのOSはその当時の技術で作られているので、現在においては、セキュリティ面で心もとないものになっています。そうしたセキュリティのリスクに対して、これまでマイクロソフト社がOSやアプリケーションの脆弱性を防ぐバッチを提供していました。
今回「サポートが終了する」ということは、そうしたバッチが提供されなくなることを意味します。今後Windows XP環境のままでは、ウイルスやスパイウェアなどの攻撃を受け、情報の流出などを引き起こす恐れが高まってしまうのです。
サポート期間中の移行が安心!早めの対処を
もちろん個人ユーザーも、サポートが終了したOSを使用し続けることはリスクを高めてしまいます。「個人のパソコンだから大丈夫」と考えがちですが、インターネットを全く使わない人は少ないはず。ネットワークを使用する以上、自分だけではなく周囲を巻き込む危険性を自覚しなければなりません。
対策は、PCの買い替えか、最新OSへの移行です。マイクロソフト社のサポート期間中に対応しておけば安心です。またその際は、必要なデータの移行も忘れずに。時間がかかる作業なので、早めに始めておきましょう。
何らかの事情でOSの移行が間に合わない人、Windows XPを使い続ける必要のある人は、セキュリティ対策ソフトを導入してください。インターネット接続は、古いバージョンであるInternet Explorer 6は使用しない、閲覧するWebサイトは信頼性の高い安全なものに限るなど、少しでも危険を回避する工夫も必要です。