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マカフィーセキュリティニュース

自分が加害者にも!? スパムメールの被害を防げ

メールするなら油断は禁物

プライベートでも、仕事でも、今やなくてはならないものになっている「Eメール」。便利である一方で、世界中で大量のスパムメール(迷惑メール)が飛び交っています。スパムメールの問題は、ただ不要なメールがたまるというだけではありません。サイバー犯罪者はしばしば、スパムメールを媒介としてマルウェア感染や、機密情報・個人情報の流出、オンライン詐欺などを狙っているのです。時にはパソコンが乗っ取られて、自分自身がいつの間にか加害者側になっていることすらあります。こうした被害を避けるには、どのような対策があるのでしょうか。

1古くて新しい敵、スパムメール

受け取る人の都合を無視して一方的に送られてくるスパムメールは、本当に迷惑なものです。メールが普及し始めたころから現在まで、長年つきまとっている問題で、古くて新しいテーマといえます。
スパムメールを送るサイバー犯罪者は、あの手この手を駆使して私たちをだまそうとします。金銭授受など言葉巧みな誘い文句もあれば、最近起こった大きな災害など、関心の高い最新ニュースに便乗した文面のものも。そんなメールに記載されたリンクをクリックすると、オンライン詐欺や、マルウェア感染を誘う不正なサイトに誘導されます。メールに添付ファイルがあったら、そのファイル自体がマルウェアかもしれません。
マルウェアに感染すると、多くの場合パソコンがサイバー犯罪者に“乗っ取られ”、いわば遠隔操作を受ける状態になります。こうしたマルウェアを「ボット」と呼びます。
ボットに感染すると、パソコン内部の情報が盗まれたりするほか、あなたのパソコンが特定のウェブサイトを攻撃するために利用されることがあります。そして、スパムメールの発信元になるケースが非常に多いのです。サイバー犯罪者は乗っ取った何万台ものパソコンを操ることによって、大量のスパムメールを送り、新たな詐欺のターゲットを探しているのです。
また最近は、スマートフォンが急激に普及しています。スマートフォンは従来のキャリアメールに加えてWEBメールも受信できるため、サイバー犯罪者は新たなターゲットとして、そこに狙いを定め、スパムメールを送っています。
スマートフォンを狙った手口としては、「バッテリー消費量を抑えられる」「電波を改善できる」などと偽った誘い文句で、不正アプリをインストールさせるものがあります。手の込んだケースでは「Google Play」に似せたWebサイトへ誘導し、ユーザーを信頼させようとする場合もあります。しかし、そこでダウンロードできるのは、悪意がある不正なアプリ。感染すると、電話番号やメールアドレスなど個人情報を盗み取られたり、ボット化につながります。

2スパムメール対策の基本ポイント

こうしたスパムメールの被害を受けたり、端末が乗っ取られたりして加害者にならないためには、どのような対策があるのでしょうか。そのポイントを、以下の7項目にまとめました。
特に近年では、サイバー犯罪者の手口が複雑化しています。用心に用心を重ねるのに越したことはありません。

1.不審なメールは削除する
送信元やメールの内容を不審に思ったら、返信などはせず削除を。リンクがあってもクリックは厳禁です。
2.添付ファイルも開かない
最近のスパムメールには、マルウェア感染を誘うファイルが添付されていることも少なくありません。うっかり開かず、まずは送信元が知人であるなど、信頼できる人か確認しましょう。
3.送信元が乗っ取られていることも
知人や取引先から送られてきたメールでも、送信元が乗っ取られていることがあります。メールの内容が不審であったら削除したり、送信元に直接確認をとるようにしてください。
4.(自分も)不要なファイルを添付しない
受け取った人に上記のようなチェックをさせないよう、メール本文で済む内容は、添付ファイルにしないことも心配りになります。
5.スパムメールのフィルタリングサービスを活用する
メールソフトには、スパムメールのフィルタリング機能があるので「有効」に設定を。また、インターネットプロバイダや、携帯電話キャリアが提供するフィルタリングサービスも利用するとより安心です。
6.スマートフォンアプリは信頼できるストアで入手
スマートフォンのアプリは、公式アプリストア以外では購入しないでください。
7.セキュリティソフトを使用する
パソコンでもスマートフォン(Android)でも、セキュリティソフトを導入し、最新バージョンに保つことで、マルウェアの侵入を阻止したり、駆除ができます。近年のマルウェアは、画面上の見た目では感染がわかりづらいことも多く、専門のセキュリティソフトの導入がお薦めです。

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