Windows Defender は、スパイウェアなどの悪意のあるソフトウェアに起因する、ポップアップ広告、性能の低下、セキュリティの脅威からコンピューターを守るために役立つソフトウェアで、Windows 8ではあらかじめ含まれています。2006 年に公開され、Windows Vista 以降のオペレーティング システム(OS) では、標準搭載されています。
今回の特集では、Windows 8に搭載された Windows DefenderのWindows 7からの変更点を中心にご紹介します。
これまでの Windows Defender は、アドウェアやスパイウェアに特化していましたが、Windows 8 に搭載された Windows Defender では、アドウェア、スパイウェアだけではなく、ウイルスなどのその他のマルウェアから PC をリアルタイムで保護することができ、Microsoft Security Essentialsと同等の機能を有したマルウェア対策ソフトとして動作します。 Windows 8 では、Microsoft Security Essentials は使用できませんが、Windows Defender が同梱されていて、すぐに使用できるようになっているため、Microsoft Security Essentials を使う必要はありません。
以下が Windows 8 上の Windows Defender の画面です。機能は変更されましたが、画面や使用方法は変更されていないため、これまでと同じように操作することが可能です。
Windows 8では マルウェア対策ソフトウェアのウイルス定義ファイルの有効期限が切れている場合やマルウェア対策ソフトウェア自体が無効化されているなどで有効に稼働していない状態が続いた場合、14 日目までは、デスクトップ上でバルーン通知、Windows アクション センターを通してマルウェア対策ソフトウェアの設定見直しを促す警告が表示されます。それでもマルウェア対策ソフトウェアの設定が行われない場合は、15 日目に Windows 画面に帯状の通知を表示して、ユーザーに選択を促します。ユーザーはこれまで使用していたサードパーティ製のマルウェア対策ソフトウェアを更新するか、Windows ストアで新たな製品を購入するか、もしくは Windows Defender を使用するかを選択できます。その際に、Windows Defender を選択した場合は、現在インストールされているマルウェア対策ソフトを無効にすることを同意した後、 Windows Defender が有効になりWindows 8を保護します。
Windows Defender Offline は、CD/DVD/USB メディアから起動を行い、起動できなくなったWindows でもマルウェアやルートキットを除去するソフトウェアです。 なお、定義ファイルは、Windows 8 に搭載された Windows Defender のように、Microsoft Security Essentialsと同等です。
Windows 上でWindows Defender を使用している際に、ルートキットなどが検出されると Windows Defender Offline をダウンロードして実行するように求めるメッセージが表示される場合があります。この場合は、Windows起動中にマルウェアの除去が困難な場合となりますので、その際はMicrosoft ダウンロード センター (32ビット/64ビット)から Windows Defender Offline を入手し実行することでマルウェアの除去を駆除することができます。なお、Windows Defender Offline は、Windows 8 専用のソフトウェアではなく、Windows XP/Widows Vista/Windows 7 でも使用することができます。
Windows 8 に搭載された Windows Defender は、「守られていないPC」をマルウェアから保護することで、コンピューターの世界をより安全に、そして、より快適にすることを目指しています。これにより、少しでも皆さんのコンピューター体験がより良いものになる事を願います。
次回は、Windows 8 の新しいサインイン方法であるピクチャー パスワードについてご紹介する予定です。
ぜひ楽しみにしていてください!
提供:日本マイクロソフト社
Twitterで最新の更新情報やおすすめQ&A、アドバイスをお届けしています。