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Twitter、Facebook、LINE、mixi などに代表されるソーシャル ネットワーク サービス(SNS)は、私たちのコミュニケーションをより簡単に楽しくしています。しかしながら、便利なサービスの裏側では思いがけない被害に遭っているユーザーも多くいます。

今回は、よくあるトラブル事例と対策をご紹介します。

1. 情報の公開範囲に気を付けよう

ユーザー1
  • 住所や電話番号などプロフィールが誰でも閲覧可能な状態になっていた
  • 投稿した内容が誰でも閲覧可能な状態になっていたため、ニュースサイトへ転載されていた
  • 買い物サイトでの購入希望リストが公開され趣味が知れ渡ってしまっていた
ゆりか先生

SNSやオンライン サービスでは投稿やプロフィールなど、入力している内容が公開される範囲を常に意識しましょう。

  • 利用する前に、プライバシーの設定、公開範囲の設定を確認する
    特に無料サービスでは、初期設定で公開範囲が広く設定されているものもあります。詳細な設定方法は、各サービスのヘルプを確認しましょう。また、独立行政法人 情報処理推進機構「インターネットサービス利用時の情報公開範囲の設定に注意!新しいウィンドウを開く」のページも参考にしてください。
  • 誰でも閲覧可能な項目や投稿に掲載する情報は慎重に
    ニュースサイトや検索サービス上で、SNSで公開されている情報が転載されることがあります。
  • パスワードや電話番号などの直接的な個人情報ではなくても、あなたに関する具体的な情報は、家族や信頼のおける友人だけに共有する
    多くのオンライン サービスでは、会員情報やログインに必要なパスワードを忘れてしまったとき、あらかじめ設定しておいた「あなたの出身地は?」といった質問に答えることで、パスワードをリセットしてくれる機能があります。悪意のある人々はSNSのプロフィールなどからこの情報を拾って、あなたになりすましてパスワードをリセットし、アカウントを乗っ取ることがあります。

2. 写真から思わぬ情報流出

ユーザー2
  • 自宅で撮影した写真を掲載したら住所が知られてしまった
  • 自宅前で写真を撮り旅行に出かけることを公開していたら、空き巣被害に遭ってしまった
ゆりか先生

写真には、その写真がどこで取られたのかという位置情報(ジオタグ)が埋め込まれている場合があります。また写真の背景から位置を特定される場合もあります。写真を公開するときは十分注意しましょう。

  • 携帯電話のカメラで、写真に位置情報を記録しないように設定しておく
    携帯電話やスマートフォンで写真を撮影し、そのままSNS 投稿している方は、撮影した写真に位置情報を含めるかを機器の設定で行えます。設定は利用している機種によって異なりますので、製品説明書や製品サイトで確認してください。
  • SNSで投稿を行う際は、位置情報の入力に気を付ける
    SNS投稿を行う際や写真をアップロードする際、位置情報を追加する事ができます。投稿する前に、位置情報の有無を確認しましょう。

3. 詐欺やスパムメールの被害

ユーザー3
  • サービス管理者を装った「クレジットカード情報を入力してください」「パスワードを再度入力してください」とのメッセージに従い入力したところ不正請求や不正ログオンの被害に遭った
  • 見知らぬ人や友人と類似した名前で「お友達になってください」と呼びかけに返事をしたところ、高額請求サイトへ誘導されたり、スパムメールが届くようになったりした
  • 「あなたの情報が○○サイトに公開されてしまっているよ」と知らされ、リンクをクリックするとマルウェア新しいウィンドウを開くに感染してしまった
  • 「無料で差し上げます」「宝くじに当選しました」「芸能人と連絡できます」とメッセージが来たため、連絡すると詐欺の被害にあった
ゆりか先生

振り込め詐欺や、迷惑メールのように、SNSでも詐欺の被害が広がっています。

  • 利用しているブラウザーやウイルス対策ソフトに対策機能がある場合、有効にする
    Internet ExplorerではSmartScreen新しいウィンドウを開くによりフィッシング サイト新しいウィンドウを開くなどの安全ではないサイトを自動的にブロックします。
  • リンクは安易にクリックしない
    友人からのメッセージであっても、マルウェアに感染してしまったために送られている可能性もあります。誰が掲載している情報かに関わらず安全なサイトであるか確認してください。 特に、SNSでは、短縮URLを利用するためアドレス名だけでは判断できないことも有ります。リンク先が正しいか十分に確認してください。
  • 個人情報は安易に入力しない
    金融機関やオンライン サービスから、住所や名前、パスワード、口座番号、クレジットカード番号などの重要な個人情報を求められた場合は、正規の送信元であるか、正規のサイトで入力を行っているかを必ず確認します。心配な場合は、金融機関やオンライン サービスのウェブサイトや問い合わせ窓口を利用しましょう。

4. 知らぬ間に投稿や共有がされてしまった

ユーザー4
  • インターネットで動画を閲覧していたら、知らぬ間に、動画を共有する内容がSNSに投稿されていた
  • 「サービスからのお知らせ」を開いたところ、非公開の設定がすべて公開に勝手に変更された
ゆりか先生

これらは、クリック ジャッキングと呼ばれ、ユーザーが気付かないように透明な隠しアイコンを仕込んだ無害に見えるサイトへ誘導し、知らぬ間に、投稿や共有動作を行わせます。

  • SNSのサービスからこまめにログオフする
    ログオフしておくことで、背後で行われる勝手な投稿を防ぐことができます。
  • サービス管理者を装ったメールやメッセージに注意する
    リンクは安易にクリックせず、正規の送信元であるか、正規のサイトで入力を行っているかを必ず確認しましょう。

5. 連携アプリケーションの思わぬ動作

ユーザー5
  • フィッシング詐欺に関する内容が勝手に投稿されている
  • 友人にスパムメッセージや詐欺メッセージを勝手に送信している
ゆりか先生

複数のSNSを同時に管理したり、ゲームをしたりするものなど、多くの連携アプリケーションが公開されています。中には、広告やスパム送信を目的とした迷惑なアプリケーションもあります。

6. マナーを守ろう

ユーザー6
  • 「大花町花丸レストランにいます」と一緒にいった○子さんの写真を投稿したところ○子さんと仲が悪くなってしまった
  • 限定公開範囲だとおもって悪口を書いてしまったら、広まってしまった
ゆりか先生

SNSはオンライン上の手軽なコミュニケーションであることから、実際の社会生活では無意識に実行しているマナーをつい忘れがちです。

  • 許容できる情報の公開範囲はひとそれぞれです
    友達や家族、特定の個人の情報や写真を掲載する場合、人間関係のトラブルを防ぐためにも問題ないか、確認を取りましょう。また自分についての情報を他の人が掲載する場合の設定を行える場合もあります。設定を確認しておきましょう。
  • 投稿やメッセージの内容はよく見直しましょう
    相手の顔が目の前にないため、オンラインの書き込みはいつもより強気な発言をしたりすることもあります。投稿やメッセージ送信前に一度見直す癖をつけましょう。

SNSを利用する際はサービスの変更によってセキュリティ設定が変わる場合もあります。時々、セキュリティの設定を見直す癖をつけ、SNSを利用するPCやスマートフォン、アプリケーションはセキュリティ更新プログラムを適用し、最新の状態にしておきましょう。

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