インターネットやWi-Fiの普及により、タブレットやスマートフォンでもアプリ(アプリケーション)やソフトウェアを手軽にインストールして楽しめる時代になってきました。無料や安価で手に入れることができるものもあり、楽しまれている方も多いのではないでしょうか。
便利なアプリがある一方で、迷惑な行為を行う望ましくないアプリによる被害も増えています。無料の壁紙やスクリーンセーバーは、検索ツールと一緒に、インストールされることが多くあり、ユーザーにインストールを行うことを明示していない、あるいは、小さな文字で表記するなど、自覚のないままインストールを行っている場合もあります。
よくある例
- 意図しないブラウザーの設定変更や追加機能がインストールされる
ブラウザーの既定のホームページや検索エンジンが変わっていたり、ツールバーがインストールされていたりします。
「IE の設定が勝手に変更されている?! 〜ブラウザー ハイジャッカー にご注意」
- 偽のセキュリティ警告を表示する
「ウイルスに感染している」などと紛らわしい警告を表示したり、「無料のウイルス対策」と謳って、インストールをさせますが、実際はほとんどまたはまったくセキュリティ機能を提供しません。中には、電話番号や端末情報などの個人情報を盗む場合もあります。これらは「スケアウェア」とも呼ばれます。
- 動作が鈍くなったように感じる
迷惑なアプリは、効率性を重視して設計されていない場合やユーザーに通知していない処理をひそかに行うため、全体的な処理が多くなる場合があります。このため、PCやスマートフォンの動作が鈍いと感じるようになることがあります。
- 広告が多数表示される
無料のアプリをインストールすると、表示中のWebサイトに特に関係のないポップアップ表示での広告が多数表示されることがあります。無料や安価なアプリは広告料で収益を担っている場合がありますので、意図した動作である場合もあります。
安全に利用するためのポイント
ポイント 1:安全な環境を利用しよう
PCやスマートフォンなどの環境で不正なアプリを制限したり、万が一、インストールしてしまったとしても、不正な処理による被害を最小限に抑えたりする効果があります。
ポイント 2:信頼できる配布元を利用しよう
- アプリは、信頼できるWebサイトや、Microsoft ストア、PCのハードウェア メーカーなどのような公式の配布先からダウンロードしましょう。
- 個人が作成したアプリやよく知られていないアプリなど、信頼できるかどうか確信が持てない場合は、アプリの評価や検索エンジンなどで口コミを十分確認しましょう。
ポイント 3:インストールを行うときは、隅々までよく見ましょう
[ダウンロード]ボタンをすぐにクリックするのではなく、注意書き事項などをしっかりと確認しましょう。
- セキュリティの警告が表示されていないか
PCやスマートフォンの基本機能で、インストールするアプリの動作に関して警告の表示を行う場合もあります。このような表示がないか、ある場合はどのような内容か確認しましょう。
- 使用許諾契約書やプライバシーに関する声明
PCやスマートフォンに格納されている電話帳やメールアドレスなどの個人情報を収集するアプリもあります。どのような情報が収集されるのかなど、目を通しておきましょう。
- 追加でインストールが行われるその他のプログラムや機能、メーリングリストへの登録などはないか、希望するものであるかを確認し、必要のないものがインストールされたり、登録されたりしていないか確認しましょう。
その他にもこんな点にも注意してみましょう
- 電子メールやソーシャル ネットワークWebサイトのメッセージで、無料や安価なアプリのインストールを誘導されている場合は、信頼できるものか、いつもより入念に確認しましょう。迷惑なアプリをインストールさせるよう誘う迷惑メッセージの可能性があります。
- 無料なのにあまりにも高機能な機能を提供するなど、アプリが「うますぎる話」ではないか、注意をしましょう。
- 非正規品は利用しないようにしましょう。非正規品には、悪意のあるソフトウェア(マルウェア)や、迷惑なアプリが紛れていることが多く、多くの被害がでています。
しっかり対策をして、たくさんのアプリを楽しもう!
無料や安価なアプリでも、有益なものはたくさんあります。大切なのは、このような迷惑なアプリがあることも知り、対策をしっかり行うことです。ぜひ、今回ご紹介したポイントを踏まえてさまざまなアプリを利用してみてください。
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