ソフトウェアにある脆弱性(ぜいじゃくせい)を修正するためのセキュリティ更新プログラムが提供される前に、脆弱性を利用した悪用や攻撃が行われることを、ゼロデイ攻撃と呼びます。脆弱性とは、セキュリティ上の問題点のことで、攻撃者はこれを利用して、あなたのPCでクレジットカードなどの個人情報を盗むなどの悪事を働こうとします。
お家にたとえると、脆弱性とは「登り易くなっている雨どい」のようなもの。きちんと玄関は施錠されていても、簡単に雨どいを登ることができると、泥棒が2階の窓からお家に侵入しやすくなってしまいます。このような問題点を脆弱性と呼びます。セキュリティ更新プログラムとは、「雨どいを修理する」こと。修理が行われれば、雨どいを登ることができなくなり、泥棒はこの方法で侵入することができなくなります。
攻撃と聞くと心配になってしまう方もいるかもしれません。しかし、ひとくちに「攻撃」といってもさまざまなパターンがあります。
現実の世界での泥棒も、企業の資産を狙った泥棒がいたり、一般家庭を狙った泥棒がいたりするように、コンピューターやインターネットにおける攻撃者もさまざまなタイプがいます。また、お家を留守にするだけで全員が被害に遭うわけではないように、特定の条件や、基本的な防犯対策を行っていれば被害に遭わないようにすることもできます。
設定方法などの詳細は、「セキュリティ更新プログラムを適用しよう」をご覧ください。
脆弱性が、泥棒が2階の窓からお家に侵入しやすくなってしまうための「登り易くなっている雨どい」だとすると、回避策とは、「雨どいを一時的にはずしておくこと」です。これにより、泥棒は侵入する方法がなくなります。
セキュリティ更新プログラムによって、「雨どいを修理」することで、根本的な対策を行ったうえで、雨どいを利用できます。セキュリティ更新プログラムが公開されたら、インストールしましょう。
被害を防ぐための「防御設備」を多く持っておくことで、さまざまな脅威から身を守ることができます。このためには、日ごろから、基本的なセキュリティの設定を行っておくことで、いざというときに役立ちます。
お家にもさまざまな防犯設備を備えることができるように、PCにもセキュリティ対策を行っておくことができます。たとえば、マルウェア対策ソフトは「怪しい訪問者を見つけてくれる番犬」のようなもの。日ごろからの備えとして、基本的なセキュリティ対策を行っておきましょう。
提供:日本マイクロソフト社
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