インターネットでは、音楽、動画、ゲーム、ソフトウェア、テレビ番組などのさまざまなコンテンツを利用して楽しむことができます。ところが、現代のインターネットでは、動画サービスや音楽のダウンロードサービスも100%安全とは限りません。いつも利用しているサイトだから…と信じて疑わないところに、「まさか」が潜んでいる可能性があるのです。
人気の動画や音楽などのデジタルコンテンツは、Apple社、Microsoft社、大手チェーンストアなど、正規の販売元である信頼できる会社から購入することができます。その一方で、オンラインの「ブラックマーケット」と呼ばれるファイル共有サービスなどから、デジタルコンテンツをダウンロードして入手するという方法もあります。こちらは正規の販売ルートを介していないため、合法ではありません。これらの不適切なダウンロードからデジタルコンテンツを取得すると、あなたのコンピュータがウイルスなどの悪質なコードやプログラムに感染し、コンピュータのクラッシュ、個人情報・プライベート情報の漏洩、ID・クレジットカード情報盗難などの多大な被害を発生させる危険性があります。
現代のインターネットでは、有償・無償を問わず、ダウンロードできるコンテンツがたくさん存在しています。莫大な数と種類のコンテンツの中から、安全なコンテンツと危険コンテンツを見極めるのは非常に困難なことでしょう。
以下に、賢く安全にダウンロードするポイントをご紹介します。
無料でデジタルコンテンツをダウンロードできるP2P(Peer-to-peer)ネットワークの多くは、不法なファイルの送信経路をなっているのに加えて、ウイルスの温床となっています。そのため、これらの不法なコンテンツをダウンロードするとウイルス感染の危険性が大変高いといえます。
また音楽、動画、ゲーム等、オンライン上で取得できるあらゆるものには、何らかの知的所有権が存在しています。無料でコンテンツを提供するこれらの不法なサービスでは、ユーザーがコンテンツの所有者に対してしかるべき使用料を支払わないことになります。つまり違法行為を行なうことになるのです。
ダウンロード可能なソフトウェアには、市販のソフトウェア、シェアウェア、フリーウェアなどいくつかの種類があります。市販ソフトウェアとしては、Microsoft Officeが有名ですが、このソフトウェアのように、「知名度が高い」「会社の信頼性が高い」ソフトウェアは、安全性が高いということができるでしょう。
シェアウェアと呼ばれるソフトウェアは、多くの場合、無名の会社が制作し低価格で提供されているのですが、一般的には安全なソフトウェアといえます。
問題はフリーウェアです。ソフトウェア提供元の実態が不明な場合が多く、もっともリスクが高いソフトウェアといえます。安全性に確証がない場合はダウンロードを控えるのが賢明でしょう。
ダウンロードしたい音楽、動画、テレビ番組、プログラムがある場合は、ダウンロードする前にGoogleでコンテンツの名前を検索してみましょう。検索結果の中に、該当するコンテンツのダウンロードが安全でない、または合法でないといった情報が見つかった場合は、ダウンロードを中止しましょう。不審なコンテンツはできるだけダウンロードせずリスクを冒さないのが賢明です。
スパムメールなど電子メールに潜む危険性は周知の事実ですが、電子メールを使って勧誘・宣伝されるプログラムのダウンロードの場合も同様です。現在、多くの人がソフトウェアプログラムの広告メールを受け取っていますが、特に匿名の勧誘など、発信元が信頼できる確かな相手からでない場合は、一切ダウンロードしないでください。無料でダウンロードできる場合は特に注意が必要です。
プログラムやファイルをダウンロードする際には、あなたの使用するコンピュータの処理能力を事前に確認しましょう。正規の合法なダウンロードの場合は、必要なオペレーティングシステムの種類、ハードディスク空き容量、メモリ容量などの要件が明確に提示されます。あなたのコンピュータがこれらの要件を満たしていない場合は、ダウンロードを完了することができませんので、注意が必要です。
またダウンロードの際に要件を提示しないプログラムやファイルについては、配信元が信頼できるかどうか確認したほうが良いでしょう。
子供のいるご家庭では、子供が家族のコンピュータを使用する場合が多いため、子供にもダウンロードの危険性を理解させることが大切です。音楽、動画、ゲーム、その他のソフトウェアなど、どのようなコンテンツであっても、常に合法的なダウンロードを心掛けるよう家族間できちんと話し合い、子供にきちんと理解させると良いでしょう。
[提供:シマンテック]