近年、企業の顧客情報や学校の名簿、個人のプライベート写真や個人情報などがネット上に漏えいし、大きなニュースになっています。どうして本来外に漏れるはずのない情報が簡単に漏えいしてしまったのでしょうか? このような情報漏えいを引き起こした原因の1つに「暴露ウイルス」と呼ばれるものがあります。
暴露ウイルスに感染してしまうと、自分のパソコンの中にあるさまざまな情報(メール、アドレス帳、マイドキュメントに保存されているファイルや写真、パスワード、顧客情報など)が、ファイル共有プログラムなどを通じて外部に公開されてしまいます。特に顧客情報や個人情報の漏えいは大きな社会問題に発展する恐れがあり、大変な被害を伴います。個人のプライベート写真や趣味に関する情報は悪用されたり、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
最大の問題は情報が一度漏えいしてしまうと、ファイル共有プログラムの性質上、完全に回収することは不可能であり、半永久的にネットワーク上で公開され続けてしまう点です。
このことから、情報漏えいを未然に防ぐためには事前の対策が重要であることがわかります。
「暴露ウイルス」は実行ファイルをクリックするだけで感染するという単純なものです。
ファイル共有ソフトで共有されているデータやソフトウェアには、不正プログラムが仕込まれているものが多くありますが、暴露ウイルスの場合は拡張子やアイコンを偽装しているため一見して、暴露ウイルスには見えません。パソコンを使い慣れた人が見てもわからないほど巧妙な作りになっています。このように拡張子が非表示だったり、アイコンが偽造されていたりするために、ユーザーはウイルスが仕込まれているとは知らずにクリックしてしまい、その結果暴露ウイルスに感染してしまうというわけです。
このような理由から、感染手法が単純であるにも関わらず、ファイル共有プログラムを利用するユーザーを中心に被害が拡大し続けています。
セキュリティソフトは、ウイルスを発見すると警告を表示し、万が一ダウンロードしてしまった場合には削除します。
ただしセキュリティソフトを使用していても、ファイル共有プログラムでダウンロードをしようとするたびに警告が出たりファイルが削除されてしまうのを嫌って、警告を無視したり、そもそもセキュリティ機能をオフにしたりする人がいます。こういったユーザーが暴露ウイルスの被害者となってしまう可能性は飛躍的に高まるので注意が必要です。
「ノートン インターネット セキュリティ」などの総合セキュリティ対策ソフトは、 新種のウイルスもブロックすることができます。レピュテーション(評価)技術を使い、多層的にあなたのパソコンを守ります。総合セキュリティ対策ソフトを利用してしっかりセキュリティ対策することをお勧めします。
[提供:シマンテック]