フィッシング詐欺の手法といえば、銀行やクレジットカード会社などを装ったメールで偽サイトに誘導し、住所・氏名・銀行口座番号・クレジットカード番号や、暗証番号といった個人情報を盗み取るもの。そうした情報を盗んだネット犯罪者が、正規のサイトでユーザーの財産を奪う、悪質な行為として知られています。
最近になって、既存のフィッシング詐欺にウイルスを組み合わせた、より巧妙な手口へと変わってきています。
この手法では、実在する金融機関をかたる偽メールがユーザーのもとに送りつけられ、「本人確認のため」・「セキュリティ向上のために」として添付ファイルにログイン情報を記入させ、データをネット犯罪者のもとに送らせるものになっています。
偽サイトに誘導する方法ではなく、あたかも本物の金融機関が送付したかのような添付ファイルは、金融機関のロゴなどを盗用し、ユーザーを騙すために非常に巧みにつくられているのも特徴です。
このフィッシング詐欺の被害に遭ったユーザーの中には、数百万円もの財産を引き出されてしまったケースも。
こうした被害は、基本の対策を徹底することで、未然に防ぐことが可能なのです!
フィッシング詐欺の最も基本的な対策、それは「疑うこと」です!
金融機関から、カード番号や暗証番号を入力するようメールがくることはまずありません。そうした内容のメールが届いた場合は、メールに記載されている問い合わせ先ではなく、ウェブサイトにある問い合わせ先や、口座開設時に渡された書類に記載してある連絡先に問い合わせましょう。
また、メールに記載されているURLを安易にクリックするのではなく、ブックマークしておいたURLからアクセスするのも有効です。
さらに、ログイン情報を盗む悪質なプログラムやマルウェアが仕組まれている可能性もあるので、添付ファイルにはいっそうの注意を。たとえ友人からの添付ファイルでも、意図せずしてウイルスに感染している場合もあるので、セキュリティソフトでの対策を徹底しましょう。
ネット犯罪者は、財産や情報を奪うために常に新しい「騙しの手口」をあみだしています。ひと口に「フィッシング詐欺」といっても、手法はより凶悪化していくと考えられます。
フィッシング詐欺に有効なセキュリティソフトで対策を行いましょう!
[提供:シマンテック]