インターネット詐欺に遭わないために!覚えておくべき4つのだましの手口(2/3)

ウェブサービスやコミュニティにご用心

インターネットでは、動画を見たり、ゲームをしたり、オークションに参加したり、さまざまなサービスを利用できます。けれども、こうした便利で楽しいサービスを利用するときにも、注意が必要です。

【事例】ワンクリック詐欺:動画につられてクリックすると…

  • Aさんは、動画投稿サイトのリンクをたどるうちに、大人向けの動画サイトにたどり着きました。そして、興味を持った動画を見ようと、「次の画面に進む」ボタンをクリックします。
  • 画面表示が切り替わり、サービスの利用料として、5万円を指定口座に振り込むように指示されます。画面には、自分のパソコンのスペックや、利用しているプロバイダー名も表示されます。
  • あわてたAさんは翌日、指示されたとおりに口座にお金を振り込みます。
    ※Aさん自身、おかしいと思いましたが、大人向けの動画を見ようとしていたことが家族に知られるよりも、こっそり済ませてしまおうと考えて振り込んだようです。

大変だ!

【対策】
インターネットでの商取引について定めた「電子消費者契約法」では、「事業者は消費者に対して申し込み内容を再度確認させるための画面を用意すること」としています。この事例では、確認画面の表示はありませんでした。また、クリックしたボタンも「購入」のようにわかりやすいものではありません。そもそも、動画も見ていません。

パソコンやプロバイダーなどの情報が表示されましたが、これらはインターネットの利用時に標準的にやりとりされている情報です。業者側が、この情報から個人を特定することはありません

また、同様のサービスに携帯電話やスマートフォンからアクセスすると、GPSの位置情報や端末の個体識別番号が表示されることもあります。これについても、業者側が個人を特定する材料にはなりません

つまり、事例のような請求画面が表示されても、無視してかまわないのです。どうしても気になる場合、次のページで紹介している相談窓口を利用してみてください。同様の被害が報告されている場合があります。

【事例】オークション詐欺:詐欺師にとって格好の場所

  • Aさんは、以前から探していたオーディオ機器をネットオークションでみつけます。オークションに参加したところ、見事に落札することができました。
  • 後日、出品者から、落札金額の振込先が連絡されます。
    ※Aさんは振り込みましたが、商品は届きません。メールで連絡しましたが、返信もありませんでした

お金を振り込んだのに商品が届かない

【対策】
オークションを利用した詐欺の被害もあります。相手がどこに住んでいる、どんな人物かわからないため、信用できる相手かどうか判断するのはむずかしいものです。

オークションサイトの多くは、参加者の評価を掲載しているので、まずはここを確認してみましょう。評価の低い出品者は避けたほうが無難です。たとえ商品が届いても、キズが多く付いているなど、商品のイメージが違う場合もあります。

また、オークションサイトによっては、出品者と落札者の間に第三者が入り、代金と商品の受け渡しを仲介する「エスクローサービス」を利用できる場合があります。高額商品を取り引きする場合には、利用すると良いでしょう。

アイテム詐欺:オンラインゲームのお友達にもご用心

オンラインゲームに参加するときにも注意が必要です。オンラインゲームでは、ゲーム内で使用する武器などのアイテムを入手できます。中には入手が困難なアイテムもあります。

ゲームに参加して友達になった相手から、こうしたアイテムの売買を持ちかけられることがあります。けれど、入金したのにアイテムがもらえないといった事例があります。

ゲームの中で仲良くなったからといっても、実際にはどんな人なのかわかりません。アイテムの売買などは直接行わないようにしましょう

また、多くのオンラインゲームサイトは、現金によるアイテムの売買を禁止しています。不正行為が原因で、サービスから強制的に退会処分となることもあるので、ご注意ください。

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