パソコンの頭脳「CPU」どこを見れば性能がわかるの?(1/2)

家電量販店やホームページでパソコンの性能表を見ていると、「CPU(シーピーユー)」や「メモリ」といった言葉を目にします。どちらも、パソコンにとっては重要なパーツです。それぞれどんな役割をもっているのか、パソコンの性能をチェックするためにはどこを見ればいいのかなどについて、確認してみましょう。

公開日2013年10月23日

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パソコンの頭脳といわれるCPU

CPUは、パソコンの“頭脳”や、“心臓部”といわれています。それほど重要なパーツだということです。膨大なデータを瞬時に計算処理する機能をもっていて、CPUの性能こそが、パソコンの性能を決めているともいえます。

動画の編集や、高精細な写真の加工など、パソコンにとって負担の大きい作業を行うことがあるなら、より高性能なCPUを搭載したパソコンを選ぶ必要があります。また、表計算ソフトに計算させたり、ホームページに写真を表示したりする作業でも、より高性能なCPUを使用したほうが、キビキビと動作することを実感できます。

CPUの性能の違いはどこでわかる?

CPUにはそれぞれロゴが付いています。Core™ iシリーズと呼ばれるCPUであれば、ロゴを見ることで最新世代のCPUかどうか知ることができます。最新世代のCPUであれば従来より高性能なことがわかります。

パソコンのカタログなどで、「Core™ i7プロセッサー搭載」などと書かれているのを見かけたことはありませんか?例えばCore™ iシリーズには、Core™ i7、Core™ i5、Core™ i3があります。数字の大きい順に、高性能なCPUになっています。

また、CPUの性能を見ると、CPUの名前に続けて、「1GHz(ギガヘルツ)」のような数字が書かれています。これは、「クロック数」と呼ばれるもので、CPUの処理速度を表しています。この数字が大きいほど、より高速な処理ができるということです。以前には、500MHz(メガヘルツ)や750MHzのような数字でしたが、最近では1GHz(=1000MHz)を超えるCPUが主流となっています。ちなみに、Windows 8.1を動かすには、最低でも1GHzのCPUが必要です。

ただし、「クロック数」だけで処理能力が決まるわけではありません。最新のCPUは後述の「マルチコア」が主流であり、「クロック数」の差よりも「コア数」の差を重視したほうが良いでしょう。

「マルチコア」は複数の頭で同時処理する?

最近では、「マルチコア」というCPUを搭載するパソコンが主流です。マルチコアというのは、CPUの中でも計算処理を行う中心部分の「コア」を複数もっているということです。
複数のコアが同時に計算することによって、CPU全体の処理速度を上げています。しかも、1つのコアに負担をかけすぎないぶん、消費電力は下げることができます。コア部分を2つ持つ「デュアルコア」や、4つ持つ「クアッドコア」などのCPUが登場しています。

CPUの歴史を振り返ってみよう

現在、最新のインテル社製CPUは「Core™ iシリーズ」が主流ですが、その他にも「Pentium(ペンティアム)」、「Celeron(セレロン)」などのCPUシリーズがあります。Windowsの歴史と並べて、振り返ってみましょう。以前使っていたパソコンのCPUの名前もみつかるかもしれません。

CPUメーカーには、インテル社以外にも、AMD社などがあります。

グラフィックボードの役割

パソコンによっては、負担のかかる画像や動画の処理を「グラフィックボード」と呼ばれるパーツに任せていることがあります。動画を編集作業したり、3Dゲームを楽しんだりしてみたい方は、グラフィックボードの性能もチェックしてみてください。

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