日常生活でExcelを使おう!第1回「家計簿」(1/2)

Excelを仕事で使っている人は多いと思います。関数を使って計算し、色分けをして、グラフを作成するなど、たくさんの機能があり、非常に便利なソフトです。その結果を分析して、次に活かしていきますよね。これは、日常生活にも応用できるのです。今回は「家計簿」を作成する手順とともに、計算・色分け・グラフ作成の方法をご紹介します。

公開日2014年8月20日

掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。

Excelに入力したデータで分析をしてみよう

Excelは表計算ソフトです。数式や関数を使うことで、入力した数値を元に自動的に計算させることができます。また、作成した表は、指定した条件で色分けしたり、グラフにしたりして視覚化することで、よりデータの分析がしやすくなります。

今回は、「家計簿」を例に、操作を見ていきましょう。サンプルファイルは、Excel 2013で作成しております。その他のバージョンでは一部見え方が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

ダウンロードリンク

今回使用する「家計簿」のサンプルファイルは、以下からダウンロードできます。手順を追って入力してみてください。

サンプル画像

kakeibo-before.xlsx(52KB)

ダウンロードしたファイルを開く際は、こちらのQ&Aもご確認ください。

目標額を設定し、月々の収支を調整する

Excelでは、1つのブックに複数のシートを作成することができます。月ごとに収支を入力するシートと、目標貯蓄額と月々の状況を把握するためのシートを作成しておけば、予定が立てやすくなります。

まずは貯蓄目標額と、1年で貯めるには月々いくらが目標となるかを入力する部分を作ります。

貯蓄目標額を入力している画面イメージ

月額目標額には、貯蓄目標額を12で割った数を入力します。ここでは貯蓄目標額はH2セルに入力するので、「=H2/12」と入力します。ダウンロードいただいたファイルには「現在の貯蓄額」「残り」には自動で数値が出るようになっています。

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自動的に月額目標額が計算されている画面イメージ

貯蓄目標額を入力すると、自動的に月額目標額が計算され、値がセルに入力されます。

月額目標額に合わせて、月々の支出予定表を作成します。「支出計」の部分には、支出項目の金額を合わせた額を入力します。合計を算出するSUM関数を利用しましょう。

[オートSUM]をクリックしている画面イメージ

支出計を入力するセルにカーソルを合わせ、[ホーム]タブの[オートSUM]をクリックします。

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合計を算出する範囲をドラッグして指定している画面イメージ

合計を算出する範囲をドラッグして指定し、[Enter]キーを押します。

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自動的に合計額が入力されるようになった画面イメージ

数式が入力されました。これで各項目を入力すれば、自動的に合計額が入力されるようになります。

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収入から支出計を引いた額が入力されるようにしている画面イメージ

貯蓄予定額のセルには、収入から支出計を引いた額が入力されるようにします。ここでは「=C10-C21」となります。

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他の月にも数式をコピーしている画面イメージ

他の月にも数式をコピーします。C21とC22を範囲指定し、右下の部分をドラッグして、コピーしたい部分を指定すれば、数式がコピーされます。

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実際に収入や支出の予定を入力している画面イメージ

貯蓄予定額が月額目標額になるように、実際に収入や支出の予定を入力しましょう。

実際の収支についても、「TOP」のシートで確認できるようにし、きちんと目標が達成できているかが確認できるようにします。

該当する月のシート見出しをクリックしている画面イメージ

総収入、総支出については、それぞれ各月のシートの項目の値が入力されるようにします。「=」と入力し、該当する月のシート見出しをクリックします。

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実表示したいセルをクリックして選択している画面イメージ

表示したいセルをクリックして選択し、[Enter]キーを押します。

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セルに入力された値が表示されるようになった画面イメージ

「='(シート名)'!C9」というように、シート名と選択したセル番地が入力されます。これで、指定したシートのセルに入力された値が表示されるようになります。

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数式中の絶対参照にしたいセル番地を範囲指定している画面イメージ

入力された数式を他の月にもコピーします。そのままコピーしてしまうと、参照するセルの位置がずれてしまうので、セルを絶対参照にしておきます。数式中の絶対参照にしたいセル番地を範囲指定(ここではC9という文字列をドラッグ)し、[F4]キーを押します。

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絶対参照となった画面イメージ

セル番地が「$C$9」というように「$」が入った形に変わります。これで絶対参照となりました。コピーしてもこの値は変わりません。

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式のシート名部分を該当する月に変更している画面イメージ

2月~12月に数式をコピーします。いったんすべて「='1月'!$C$9」となるので、それぞれ数式のシート名部分を該当する月に変更するのを忘れないでください。総支出についても、同様にやってみましょう。

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他の月の個所に数式をコピーしている画面イメージ

実際にいくら貯蓄できたかは、総収入から総支出を引いた額となります。「=C24-C25」のように計算式を入力します。入力したら他の月の個所に数式をコピーしましょう。

数値だけでは、目標を達せたかどうかわかりづらいので、達している場合は自動的にセルの背景に色が付くようにしましょう。

[指定の値より大きい]を選択している画面イメージ

1月~12月の貯蓄額部分を範囲指定し、[ホーム]タブの[条件付き書式]-[セルの強調表示ルール]-[指定の値より大きい]を選択します。

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ボタンをクリックしている画面イメージ

[次の値より大きいセルを書式設定]で右横のボタンをクリックします。

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月額目標額のセルをクリックしている画面イメージ

月額目標額のセルをクリックします。

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[OK]をクリックしている画面イメージ

[Enter]キーをクリックし、[書式]から[明るい赤の背景]を選択し、[OK]をクリックします。

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月額目標額のセルをクリックしている画面イメージ

月額目標額より貯蓄額が多い場合、セルの背景に赤い色が付くようになります。

家計簿のテンプレートをダウンロードする

Excelには、あらかじめテンプレートが用意されています。家計簿のテンプレートもあるので、利用してみてもいいでしょう。また、「Officeスタイルカタログ新しいウィンドウで表示」にも家計簿のテンプレートが用意されています。

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