そうだったのか!もう「アカウント」で困らない(1/2)

Windows 8.1のサインインやSNSサービスのログインなど、「アカウント」を求められた経験はありませんか。ユーザー名やパスワードを入力して利用するものですが、何気なく使っているけど、実はしくみがよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。今回は「アカウント」がどういうものなのか、解説します。

公開日2014年12月10日

掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。

アカウントってどんなもの?

アカウントとは、サービスを利用するための「権利」のことです。メールアドレスやパスワードを設定し、アカウント登録を済ませた人が、サービスを利用できるしくみとなっています。

アカウントを使用する際は、「ユーザー名」と「パスワード」の2つを正しく入力することで個人が認証され、サービスの利用を開始できます。アカウントを入力するところを誰かに見られるなどして、パスワードが盗まれてしまうと、情報の漏えいや、金銭的な被害が発生することもあります。アカウントは大切な個人情報なのです。

例えば、Windowsパソコンにユーザーアカウントを登録しておくと、自分専用のユーザー環境でメールを送受信したり、アプリを利用したりできます。アカウントに関する情報を知られていなければ、他のユーザーが勝手にログインしたり、メールを読んだりすることはできません。インターネットのサービスも、アカウント登録をした後ネットショッピングや、FacebookなどのSNSサービスを利用することが多いです。

マイクロソフトのサービス利用時に入力するMicrosoftアカウント。そのままWindowsのサインインでも使えるようになります。

SNSのFacebookでは、あらかじめ登録したメールアドレスやパスワードがユーザー名になり、パスワードを正しく入力するとサービスを利用できます。

Googleが提供するGmailやGoogleドライブを利用する際にも、ユーザー名とパスワードを入力します。

YouTubeは、Googleと共通のアカウントを使用します。YouTubeのトップページで「ログイン」をクリックすると、Googleと同じログイン画面が表示されます。

これまで利用していたサービスを使う必要がなくなったら、アカウントは削除しましょう。こうすることで、情報漏えいなどのリスクを減らすことができます。ただし、いったん削除すると、これまでの利用情報を取り戻せないこともあるので、注意してください。

以降はWindows 8.1について説明します。

Windowsの利用に必要なMicrosoftアカウントってなに?

Windows 8.1が入ったパソコンを起動したときも、通常はアカウントを使ってサインインします。このとき使用するアカウントは、今使っているパソコンにサインインするためだけに使う「ローカルアカウント」と、マイクロソフト社が提供するインターネットのサービスと連携できる「Microsoftアカウント」の2種類があるのです。

Microsoftアカウントでログインすれば、オンラインのディスクスペースを利用できる「OneDrive」や、Microsoft Office向けのサービスなどが、すぐに利用できるようになります。現在、ローカルアカウントを利用している方も、切り替えれば、便利なサービスを利用できるようになるのです。

Microsoftアカウントは、メールアドレスと関連づけて作成します。メールアドレスには、マイクロソフトのメールサービスで作成した「outlook.jp」「outlook.com」「hotmail.com」「live.jp」などが利用できるほか、GmailやYahoo!メールなども使用できます。また、Microsoftアカウントを利用するには、マイクロソフト社のサイトで登録が必要です。まだ持っていない場合には、登録を行っておきましょう。

ちなみに、Windows 8.1は起動時にMicrosoftアカウントの認証を行うため、Microsoftアカウントでログインすれば、意識せずともOneDriveなどのサービスが利用できるようになっています。

パスワードをしっかり管理してなりすましを防ぐ

アカウントを利用することで、個人を認証して、自分のためのサービスを利用できます。しかし、もしパスワードが盗まれてしまったら、誰かが自分になりすましてサービスを利用したり、勝手に買い物したりするかもしれません。

パスワードの利用にはいくつか注意があります。まず、連続した数字や、自分の誕生日をパスワードにしてはいけません。簡単に類推されてしまいますし、SNSなどに書いた誕生日の情報などからバレてしまいます。また、同じパスワードを複数サービスで使い回すこともやめましょう。もし、どこかのサービスで流出してしまった場合、そのサービスだけでなく、他のサービスでなりすましの被害に遭う可能性があります。

そして、パスワードは定期的に変更するようにしましょう。万が一漏えいしても、パスワードが変わってしまえば、それ以降は勝手に利用されることを防ぐことができます。

次のページでは、Microsoftアカウントを登録して、Windows 8.1のパソコン用アカウントとして使えるようにする方法について、解説します。

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