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  5. 「格安スマホ」や「MVNO」はどうして安いの?(1/2)

MVNOって何のこと?

現在、携帯電話やスマートフォンを使用する多くの人が契約しているのは、NTTドコモ、au、ソフトバンクなどの大手通信事業者です。それに対して、いま注目されているのが、格安で通信サービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)です。

大手通信事業者と契約してスマートフォンを使うと月額おおむね6000〜8000円程度かかるのに対し、MVNOのサービスは、月額2000円程度から利用することができます。大手通信事業者のプランだと、「毎月そんなに使ってないのに…」という方にオススメです。

これまで、MVNOのサービスを利用したくても、手続きの方法がわからなかったり、使用できるスマートフォンを自分で用意する必要があったりと、ハードルが高いと思われがちでした。しかし最近では、大手家電量販店や、大手スーパーの店頭でも契約できるようになり、身近なサービスとなっています。

安くなるのは理由があります

MVNOの特徴は、自前の通信網をもたないことです。NTTドコモ、au、またはソフトバンクの回線を借りてサービスを提供しており、まとめて借りた、契約者に提供しています。これが格安でサービスを提供できる理由です。

一方、大手回線事業者も、MVNOの業者にまとめて回線契約をしてもらえるため、多くの利用者を確保できるメリットがあります。

MVNOは大手通信事業者から回線を借りて、サービスを提供します。回線を小分けにして、通信速度やデータ通信量を制限することで、料金を下げることができています。

MVNOの注意点は?

上で説明した通り、MVNOのメリットは、より月額料金を抑えた通信契約ができることです。一方で、大手通信事業者との違いや注意点もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

  1. プランによっては通話ができない
    MVNOのプランには、通話とデータ通信の両方ができるサービスだけでなく、データ通信のみのプランもあります。スマートフォンで通話したい場合には確認が必要です。
    また、現在使用している電話番号を引き続き使用したい場合、「MNP」(番号ポータビリティ:電話番号を変更せずに回線を変更できる制度)に対応しているかどうか、確認が必要です。事業者によっては非対応の場合があります。
  2. 通話料金は時間に応じて増加する
    大手通信事業者はいずれも、通話料定額のプランを提供中です(一部、旧プランを選択可能な事業者もあります)。それに対し、MVNOでは20円/30秒など、時間に応じて増加する料金設定になっています(2015年1月20日現在の情報)。
  3. データ通信の容量上限に注意
    大手通信事業者、MVNOともに、データ通信の容量に上限を設定しています。これを超えると、通信速度が極端に低下してしまい、ファイルサイズが大きいメールの送受信や、動画サイトの視聴が難しくなります。
    大手通信事業者の標準的なプランでは、容量が月あたり5GBや7GBに設定されていますが、MVNOでは月あたり1GBや1日あたり50MBなどの場合もあるので、あらかじめ確認が必要です。
  4. SIMフリーのスマートフォンを用意する必要がある
    大手通信事業者の場合、スマートフォンの購入と回線の契約が同時に行えますが、MVNOでは自分で「SIMフリー(後述)」のスマートフォンを用意する必要があります(ただし、次のページで紹介するように、最近ではまとめて契約できるサービスも登場しています)。
    このとき、利用したいMVNOのサービスと、スマートフォンが適合するかどうか確認する必要があります。
  大手通信事業者 MVNO
料金 標準的なプランで月あたりの総額が6000〜8000円 月額基本料1000〜2000円程度から。通話を含む総額で3000〜4000円
通話契約 通常は通話サービスの利用が可能。電話番号の引き継ぎが可能 プランによっては通話サービスがない。電話番号の引き継ぎも事業者によって異なる
通話料金 定額プランを選択可能 20円/30秒など
データ通信 標準的なプランなら月あたり5GBや7GBなど 月あたり1GBや1日あたり50MBなどから選択
スマートフォン端末 通信契約と同時に購入可能 基本的には、自分で用意する必要がある。通信契約と同時に購入可能なのは一部サービス

SIMカードって何?

MVNOのサービスを利用する際には、事業者ごとに提供される「SIMカード」を使用します。SIMカードは指先に載るくらいのコンパクトなICカードです。

SIMカードには、個別に識別情報が登録されていて、利用者ごとの携帯電話番号が割り当てられます。携帯電話やスマートフォンにSIMカードを差し込むことで、通話や通信が可能になるのです。

SIMカードには、写真の標準サイズの他に、micro SIM、nano SIMの3サイズがあります。携帯電話やスマートフォンの挿入口に合わせる必要があるので、事前に確認が必要です。

SIMロックとSIMフリー

これまでの話を踏まえると、SIMカードを差し替えれば、異なる端末でも同じ携帯電話番号が使用可能、ということになります。しかし現在のところ、大手通信事業者が扱う端末のほとんどには、「SIMロック」というものがかけられていて、通信事業者や端末の種類が異なると、SIMカードを差し替えても使用できない状態になっています。

MVNOのサービスを利用するには、SIMロックがかけられていない「SIMフリー」の端末を使用する必要があります。ただし、大手通信事業者の回線を使っている方は、今後使用を検討するMVNOの回線でも元をたどれば同じ会社の回線、ということもあります。そのため、スマートフォンの機種によっては、SIMフリーでなくても、使用できる場合があります。

また総務省は、大手通信事業者によるSIMロックの解除を義務化する方針を発表しています。方針どおりに進むと、2015年のうちにはSIMロック解除が義務付けられて、スマートフォン端末の選択がより自由に行えるようになります。