パソコンを処分するときに注意すること

新生活・新年度を迎えるにあたり、パソコンを買い替える人も多いと思います。不要になったパソコンは、どのように処分すればよいか、ご存じでしょうか。

処分するときに注意したいことや、正しく安全に処分する方法をご紹介します。

公開日2019年3月27日

掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。

パソコンの中には重要なデータがいっぱい

パソコンのハードディスクには、住所録や写真データの他に、ブラウザーで入力したパスワードやクレジットカードの番号など、個人情報を含む重要な情報が保存されています。そのまま捨てると、個人情報が漏えいするリスクがあります。処分する前に、これらのデータをすべて削除するようにしましょう。

なお、処分したいパソコンに保存されている大切なデータは、あらかじめバックアップをとっておき、新しいパソコンに移行するようにしましょう。

パソコンの中には、さまざまな情報やデータが保存されています。処分する前に、バックアップをして、新しいパソコンに移行しておきましょう。

パソコンのデータを完全に削除するには

パソコンのデータは、通常の「削除」や「アンインストール」では、完全に削除されません。「ゴミ箱」を空にしても、パソコンを初期化したとしても、復元できてしまいます。ハードディスクのデータを完全に消去するためには、専用のソフトウェアを利用する必要があります。処分したいパソコンに、データを完全に削除できるソフトウェアが入っていれば、それを利用しましょう。

2002年冬モデル以降のFMVシリーズでは、ハードディスクをデータ消去するソフトウェアがあらかじめ入っています。使い方は、次のリンク先をご覧ください。

パソコンを処分する方法

家庭で不要になったパソコンは、パソコンメーカーが回収・リサイクルします。詳しくは、処分したいパソコンのメーカーの、回収方法を確認してください。富士通では、「富士通パソコンリサイクル」でパソコンの回収を行っており、次の項目「富士通のパソコンリサイクルを利用すればカンタン」で詳しく紹介しています。

このほか、「小型家電リサイクル法」に基づき、一部の家電量販店や市区町村で、パソコンの回収が行われています。また、不用品の回収業者に依頼して処分する方法もあります。

小型家電リサイクル法とは

パソコンやデジタルカメラ、ゲーム機など、使用済みの小型家電に含まれている金属などの資源回収を目的とした法律です。正式名称は「使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律」で、回収対象となる28品目にパソコンも含められています。

家電量販店で引き取ってもらう

新しくパソコンを購入すると、古いパソコンを引き取ってくれるサービスを行っているところがあります。家電量販店によっては、無料で回収しているところもあります。さらに、パソコンに保存されているデータを削除するなどの処理を行ってくれるところもありますので、お近くのお店のサービス内容を、確認してみるとよいでしょう。

不用品の回収業者に依頼する

パソコンや周辺機器の回収を行ってくれる業者があります。ハードディスク内のデータの完全削除までを行ってくれるところもありますが、信頼できる業者に依頼しましょう。また、回収費用もよく確認してください。

富士通のパソコンリサイクルを利用すればカンタン

「富士通パソコンリサイクル」では、不要になった富士通個人向けパソコン、およびディスプレイの回収を行っています。お申し込みは、Webから24時間365日お申し込みいただけます。

申し込みから回収までの大まかな流れ

Webから申し込むと、「エコゆうパック伝票」が送られてきます。パソコンを梱包して伝票を貼り付け、郵便局に回収依頼するか、持ち込みます。

なお、PCリサイクルマークの付いたパソコンは無料で回収します。

2003年9月以降に発表した富士通個人向けパソコンにはリサイクルマークが付いています。

使用済みパソコンの回収・再資源化をお申し込みになる方は、お申し込みの手順をご覧ください。

回収できるもの・できないもの

購入時に同梱されていた付属品(マウス、キーボード、スピーカー、マイク、ケーブルなど)は回収可能です。ただし、マニュアル、ディスク類は回収の対象外です。

梱包のポイント

  • 厚手のビニール袋(薄手なら2枚重ね)などの破れにくいもので梱包してください。
  • 発泡スチロールなどの緩衝材は必要ありません。
  • 輸送途中で中身が飛散しないように、しっかりと閉じてください。
  • デスクトップパソコン本体1台とディスプレイ1台など、複数台数を同時にリサイクルに出す場合は、1台ずつ梱包し、それぞれに「エコゆうパック伝票」を貼ってください。
  • キーボードやマウスなどの標準添付品を一緒に廃棄する場合は、添付されていたパソコンまたはディスプレイに同梱してください。
  • 1梱包あたり、重さ30kgまで、縦+横+高さの合計が1.7m以内で収めてください。

梱包方法について、さらに詳しい情報は、「梱包方法について」をご覧ください。

プリンターやキーボード、マウスなどの周辺機器はどうやって処分するの?

パソコン本体を処分するのであれば、キーボードやマウスなどの周辺機器も一緒に回収できます。

キーボードだけ、マウスだけを捨てたい場合は、「家電リサイクル法」の対象にはならないため、不燃ゴミや粗大ゴミとして処分します。処分の方法や費用は自治体によって異なりますので、お住まいの地域の処分方法を確認してください。

また、プリンターは、各プリンターメーカーや家電量販店に回収してもらうか、お住まいの自治体の処分方法に従って、粗大ゴミや不燃ゴミなどで引き取ってもらいます。

一例として、関東の主な自治体での、キーボードとマウスの分別について、以下の表にまとめています。

自治体 キーボード マウス
東京都千代田区 粗大ごみ 有料 燃やさないごみ 無料
東京都港区 粗大ごみ 有料 燃やさないごみ 無料
東京都新宿区 金属・陶器・ガラスごみ 無料 金属・陶器・ガラスごみ 無料
神奈川県横浜市 燃やすごみ 無料 燃やすごみ 無料
神奈川県川崎市 小物金属 無料 小物金属 無料
埼玉県さいたま市 もえないごみ 無料 もえないごみ 無料
千葉県千葉市 もえないごみ 無料 もえないごみ 無料

まとめ

通常の燃えるゴミや不燃ゴミなどと異なり、パソコンを処分することは頻繁に行うことではありません。また、炊飯器や電子レンジなどの小型家電と異なり、パソコンの中には重要なデータが保存されています。だからこそ、正しい処分方法を知って、個人情報などの漏えいを防ぎ、安全にパソコンを利用していきましょう。

なお、ここでは、パソコンリサイクルに関してポイントをご紹介しました。これ以外にもご質問等があった場合は、「よくあるお問い合わせ」ページもご確認ください。

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今回は、パソコンのリサイクルについてご紹介しました。他にも、パソコンの操作方法でわからないことがある、もっとパソコンについて詳しく知りたい、とお考えの方もいるかと思います。当社では「PCコンシェルジュ」という有料サービスをご用意しており、豊富な知識と高いスキルをもった専任アドバイザーが、パソコン活用相談など、幅広い範囲のご相談をお受けします。わかりやすいとご好評をいただいているリモートサポートが利用できます。なお、「FMV プレミアムサービス あんしんスタンダード」という月額サービスによる割引もございますので、ぜひご利用ください。

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