パソコンでインターネットに接続できると、友人とメールをやりとりしたり、ホームページでさまざまな情報を入手したりなど、楽しみがぐっと増えます。なかでも、ネットショッピングは、わざわざお店まで出かけなくても欲しいものを簡単に購入できるので、とても便利です。ただし、現物を手に取って確認できない、お店の人の顔が見えないなど、心配なこともあるでしょう。
今回は、ネットショッピングを安心して利用するために知っておきたいことを紹介します。実際に買い物の手順も解説するので、参考にしてください。
公開日2011年9月14日
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ネットショッピングで買い物をする前に、簡単にネットショッピングのおさらいをしておきましょう。お馴染みのテレビショッピングやカタログ通販と違いはあるのか、特徴や利用する上での注意などを紹介します。
インターネット上に開設された仮想の店舗を「ネットショップ」、または「オンラインショップ」といいます。そのインターネット上の店舗からインターネット経由で買い物をすることが、ネットショッピング(またはオンラインショッピング)です。ネットショップは、販売する側から見ると、パソコンとインターネットに接続できる環境があれば、比較的簡単に開設できる、初期投資が少なく済むなどのメリットがあります。実店舗のように人件費もかからないので、その分、価格を安く抑えることも可能です。つまり、私たち購入する側から見れば、欲しいものがより安価で入手できる可能性も高いわけです。また、24時間、好きなときに買い物ができるというのも大きなメリットでしょう。
ネットショップは、テレビショッピングやカタログ通販などと同様、通販(通信販売)の一形態です。したがって、現物を手に取って確認できないという点も、他の通販と同じです(通販会社によっては、商品を確認できる店舗を用意しているところもあります)。テレビショッピングの場合は、専門の販売会社が運営していることが多い、現物を実際に確認できない視聴者に代わって、司会者や作り手などが商品の特徴を詳しく紹介してくれる、など、文字や写真中心のネットショップやカタログ通販に比べると、安心感は生まれやすいかもしれません。
ネットショッピングには、以上のようなメリットやデメリットがありますが、実際にお店に出向いて買い物をする場合でも同じように良い面と悪い面は存在します。ネットショッピングであっても、特徴をきちんと押さえておくことで、トラブルを避け、楽しく買い物をすることができます。
商品を実際に確認できないことが心配な場合は、普段よく買っているもの、一度、実店舗で購入して内容がわかっているものなどから始めてみましょう。例えば、日常的に使っている飲料水やペットフードなどであれば、内容はわかっているので安心です。また、運搬のめんどうもありません。内容がわかっている、量が多い、重いといったものは、ネットショッピング向きの商品でしょう。
一方、初めて購入する商品の場合は、事前に購入した人の口コミなどの情報を確認しておくといいでしょう。多くのネットショップでは、購入した商品の感想を書き込める掲示板やレビューページを用意しています。なるべく多くの口コミを調べたい場合は、インターネットの検索ボックスに「(商品名)口コミ」と入力して検索してみましょう。
クレジットカードの情報を入力するのは、個人情報が漏えいの可能性があるので抵抗があるという場合は、着払いやコンビニ決済などが選択できるネットショップを選択しましょう。多くのネットショップでは、複数の支払い方法を用意しています。
ネットショッピングで一番注意したいのは、ネットショップ選びです。先の特徴のところでも説明したように、ネットショップは初期投資が少なくて済むので、個人でも比較的簡単に開設することが可能です。つまり、誰でもネットショップを開けるということは、実店舗よりも悪徳業者や詐欺が横行しやすいということです。実際に、消費者センターには、購入した商品が届かない、内容が異なる、返品に応じないなどのトラブルも多く報告されています。こうしたトラブルを避けるためには、事前に購入する先をきちんと確認しておく必要があるでしょう。
ネットショップの信頼性を見極めるには、次のような方法があります。
安全なネットショップかどうかの見極めで特に注意したい点は、「特定商取引に基づく表示」がきちんと記載されているかどうかです。訪問販売や通信販売などは、「特定商取引に関する法律」でトラブルの防止策が定められており、この法律によって、販売主は会社概要や販売や支払い、返品の方法などの記載が義務付けられているのです。したがって、購入を検討しているネットショップのサイトで、これらの記載があるかどうかは必ず確認しましょう。連絡先などは、メールアドレスだけでなく、電話番号や担当者の名前も記載されているかどうかもチェックするといいでしょう。
次に、個人情報の保護についての記載があるかどうかも重要です。インターネットを通じたショッピングでは、名前や住所、場合によってはクレジットカードの番号などの個人情報の記載が必須になります。こうして収集した個人情報をどのように扱うのか、その方針や取組みなどをまとめたものがプライバシーポリシーです。「特定商取引に基づく表示」と同様、一度は目を通すようにしましょう。なお、個人情報の扱いについては、個人情報保護法で定められており、販売主はそのガイドラインにそって運営することが義務付けられています。
また、個人情報保護と関連しますが、ショッピングサイトの支払いページが暗号化されているかどうかも確認しておきたい事柄です。ネットショップで商品を購入する場合、支払いページに個人情報を記入しますが、通常の文字列のままで送信すると、途中で情報が盗まれる可能性があります。例えるなら、はがきにパスワードを書いてポストに入れるようなものです。こうした問題に対処するために、多くのネットショップでは、支払い情報を入力するページを暗号化しています。暗号化とは、入力した情報を「鍵」を使わないと読めないようにするしくみで、一般的に利用されている暗号化技術はSSLと呼ばれています。SSLを導入しているネットショップであれば、個人情報に対する取り組みがなされていると考えていいでしょう。SSLを導入しているネットショップの場合は、決済を行う画面を表示すると、アドレスバーの表示が「http://〜」から「https://~」に変わり、Internet Explorer 9であればアドレスバーの右側に鍵のアイコンが表示されます。
さて、ネットショップの見極め方がわかったところで、実際の購入までの流れを確認しておきましょう。ネットショップによって多少の違いはありますが、おおむね次のような流れになります。
ネットショップによっては、購入の前にアカウントの作成が必要になるところもあります。