エクセル関数の便利帳 [エクセル関数の便利な使い方を事例を交えてご紹介します] エクセル関数の便利帳 [エクセル関数の便利な使い方を事例を交えてご紹介します]

最近見た
ページ

    case

    04

    DSUM関数で抽出された数値の合計を求めよう

    データベース2022年6月14日

    対応バージョン

    • 365
    • web
    • 2021
    • 2019
    • 2016
    • 2013
    • 2011
    • 2010
    • 2007
    • Starter
    DSUM関数の使い方を説明しているイメージ

    OR条件とAND条件どちらでも設定することができるDSUM関数を使った複数の条件で合計を求める方法を解説いたします。

    DSUM関数でデータベースの中から合計を求める

    DSUM(ディーサム)関数を利用すると、データベースの中から条件にあう値の合計を求めることができます。SUM関数は単純に合計を求め、SUMIF関数は1つの条件にあうデータの合計を求められますが、それ以上に複雑な条件(AND条件やOR条件の組み合わせ)の値を合計できるのがDSUM関数です。

    ここでは、DSUM関数の基本的な書式と機能について紹介します。

    DSUM関数の書式

    DSUM関数は次のように入力します。

    =DSUM(データベース, フィールド, 条件)

    「データベース」には検索する条件範囲を指定し、その中でどの「フィールド」を合計するかを指定します。

    また、検索条件範囲をデータベースとは別に作成し、そこに条件を入力しておき、「条件」範囲に指定します。

    Note:「データベース」とは、たくさんのデータが規則的な形式で集まっているもののことです。「フィールド」とは、「データベース」の列の見出し(ラベル)のことをいい、各行を「レコード」といいます。
    下の図は今回の説明で使用する会員情報のデータベースの例です。「No」「氏名」「コースNo」「コース」「レベル」「料金」といった項目がフィールドです。
    また、一つ一つの会員情報がレコードとなります。

    「データベース」とは、たくさんのデータが規則的な形式で集まっているもの、「フィールド」とは、「データベース」の列の見出し(ラベル)のこと、各行を「レコード」ということを説明しているイメージ

    DSUM関数は、データベースの中から条件にあった数値を合計する関数です。 DSUM関数は、[関数の挿入]ボタンをクリックして[関数の分類]で「データベース」を選択すると、関数が簡単に入力できます。

    また、関数ライブラリからも選択できます。

    今回の例では、7行目以降に申し込み者のデータベースが作成されています。 条件としてコース名やレベル名を3行目に入力すると、その条件にあった料金の合計をセルE5に求めます。

    E5をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックしている画面イメージ

    1DSUM関数を入力するセルE5をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックします。

    [関数の分類]で「データベース」を選択し、[関数名]で「DSUM」を選択して、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

    2[関数の分類]で「データベース」を選択し、[関数名]で「DSUM」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

    [データベース]に「$D$7:$F$32」、[フィールド]に「F7」を入力し、[条件]に「D2:E3」を入力して、関数の引数ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

    3[データベース]に「$D$7:$F$32」、[フィールド]に「F7」を入力し、[条件]に「D2:E3」を入力して、関数の引数ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックします。

    全体の料金の合計値が表示された画面イメージ

    4データベース全体の料金の合計値が表示されました。

    セルD3に「太極拳」と入力している画面イメージ

    5セルD3に「太極拳」と入力してみると、

    太極拳の受講者の合計金額が「68,000」の画面イメージ

    6太極拳の受講者の合計金額が「68,000」であることがわかります。

    セルE3に「中級」と入力すると太極拳の中級受講者の合計金額が表示されている画面イメージ

    7さらに、セルE3に「中級」と入力すると太極拳の中級受講者の合計金額が表示されます。

    ステップアップ:AND条件とOR条件でさらに条件を細かく指定できる

    Excelのデータベースでは、条件範囲を活用して複雑な条件設定ができます。条件設定には2つあり、「AND条件」は2つの条件がどちらも当てはまるデータを検索することです。また、「OR条件」は2つの条件のうち、どちらかに当てはまるデータを検索することになります。

    例えば、「バレエ」の「初級」受講者を調べるには、2つの条件をAND条件でつなぎます。また、「初級」か「中級」のどちらかを抽出するには、OR条件を利用します。

    DSUM関数で、AND条件を指定するには、「条件範囲の同じ行に条件を入力」します。また、OR条件を指定するには、「条件範囲の異なった行に条件を入力」します。先ほど学んだ「太極拳」の「中級」者の条件設定はAND条件に相当します。

    次の例では、初級または中級の合計を求める、OR条件の条件設定をご紹介します。

    セルE3に「初級」、セルE4に「中級」と入力している画面イメージ

    1セルE3に「初級」、セルE4に「中級」と入力します。このように、異なった行に条件を入力するのがポイントです。

    セルE6をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックしている画面イメージ

    2DSUM関数を入力する、セルE6をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックします。

    [関数の分類]で「データベース」を選択し、[関数名]で「DSUM」を選択して、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

    3[関数の分類]で「データベース」を選択し、[関数名]で「DSUM」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

    [データベース]に「$D$8:$F$33」、[フィールド]に「F8」を入力し、[条件]に「D2:E4」を入力し、関数の引数ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

    4[データベース]に「$D$8:$F$33」、[フィールド]に「F8」を入力し、[条件]に「D2:E4」を入力し、関数の引数ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックします。

    「初級」、「中級」の合計値が求められた画面イメージ

    5「初級」、「中級」の合計値が求められました。

    DSUM関数は、データベースの中から複数の条件にあうデータの合計を求める関数です。複雑な条件設定もできるので、データベースの中で複数の条件を指定して合計を求めたい場合に便利です。

    ページTOP