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IF関数を使用して条件判定処理をしてみよう

論理2022年6月28日
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IF関数の使い方を説明しているイメージ

エクセルで条件によって処理を変えたい時はありませんか?
例えば、成績表を作成していて、80点以上なら合格、80点未満なら不合格と表示させたいとします。これを何件も手入力で判定して記載するとなったら大変です。

そこでIF関数を使って、あっという間に処理する方法を解説します。

IF関数で条件判断をしてみよう

エクセルでは、IF(イフ)関数を使って、表示させる値を変えることができます。

IF関数は、まず「条件(論理式)」を設定し、その条件を満たしている場合(真の場合)と条件を満たしていない場合(偽の場合)を式に含めます。

例えば、

  • ・セルの値が80点以上で「合格」、それ以外は空白セルとして表示させる
  • ・セルの値が1500以下で「×」、それ以上は「○」と表示させる

など、ある条件(論理式)を基に二者択一の表示をさせることができます。

ここでは、IF関数の基本的な書式と機能について紹介します。

IF関数の書式

IF関数は次のように入力します。

=IF(論理式, 真の場合, 偽の場合)

論理式,真の場合,偽の場合など関数名の後の()に含まれる値は「引数」と言います。

関数は基本的に

=関数名(引数)

という成り立ちになっているので、覚えておきましょう。

例えばC列に「評価」の列を作成して、80点以上で「合格」、それ以外は空白を表示させたい場合、次のようにIF式を入力します。

セルC3をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックしている画面イメージ

1セルC3をアクティブにして、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックします。

[論理]を選択し、「IF」を選択。[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

2[論理]を選択して、候補の中から「IF」を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

論理式と真の場合、偽の場合の値を入力している画面イメージ

3論理式と真の場合、偽の場合の値を入力します。空白を表示させる場合は「""」と入力します。
「以上」を表すときは「>=」で論理式をつなぎ、「以下」は「<=」と表します。

入力した式を下にコピーをし、B列が80点以上の評価のセルに、「合格」と表示されている画面イメージ

4入力した式を下にコピーすると、B列が80点以上の評価のセルに、「合格」と表示されます。

ステップアップ:三者択一はできるの?

IF式の「偽の場合」の中にさらにIF式を入力すれば、三者択一の条件判断をすることができます。

=IF(論理式,"真の場合",IF(論理式,"真の場合","偽の場合"))

例えば、
80点以上は「○」、65点以上は「△」、それ以下は「×」という場合、次のような関数を入力します。

偽の場合に、さらにIF式を入力して条件を分けている画面イメージ

1偽の場合に、さらにIF式を入力して条件を分けます。

三者択一の条件判断がされている画面イメージ

2三者択一の条件判断があっという間にできました。

IF関数は、使い慣れないと「難しい」と思われがちの関数です。しかし、引数を正しく指定すれば、あっという間に条件判断をしてくれる、大変便利で実用性の高い関数です。さらに「条件付き書式」と共に利用すれば、セルの見栄えも自動的に変更できます。
IF関数で、二者択一や三者択一の条件分岐を工夫してみてください。

ステップアップ2:IFS 関数を使って複数の条件判断をすることができます(Excel2019以降)

IFS関数を使うと複数の条件判断を入力することができます。

=IFS(論理式1, "真の場合1", [論理式2, "真の場合2"], [論理式3, "真の場合3"], …)

例えば、
80点以上は「○」、65点以上は「△」、それ以下は「×」という場合、次のような関数を入力します。

[論理]を選択し、「IF」を選択。[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

1[論理]を選択して、候補の中から「IFS」を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

条件ごとに値を設定している画面イメージ

2条件ごとに値を設定していきます。条件を増やしたい場合はスクロールして入力します

三者択一の条件判断がされている画面イメージ

3三者択一の条件判断があっという間にできました。

IF関数を使って、複数条件を記述すると複雑になりがちですが、IFS関数で分かりやすくなります。

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