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WEEKDAY関数で曜日によって表示を変更!

日付と時刻2023年4月11日
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WEEKDAY関数の使い方を説明しているイメージ

エクセルでスケジュール管理をしていると、日付から曜日を自動的に抽出・記載したいことはありませんか?エクセルのWEEKDAY関数を使った方法を解説いたします。

WEEKDAY関数で曜日を判断してみよう

エクセルでは、「WEEKDAY(ウィークデイ)関数」を使って、日付に対応する曜日を数字で表示させることができます。WEEKDAY関数では曜日に対しての「数字」が戻されるため、今回はステップアップで以前ご紹介した「IF(イフ)」関数を組み合わせて、曜日によって表示させる文字列を変える方法を解説します。更に条件付き書式を使って土日に色を付ける方法を解説いたします。

まずは、WEEKDAY関数の基本的な書式と機能について紹介します。

WEEKDAY関数の書式

WEEKDAY関数は次のように入力します。

=WEEKDAY(シリアル値,種類)

WEEKDAY関数は、シリアル値に対応した「曜日の数字」を、以下の種類のように表示します。種類は1~3、11~17で指定しますが、指定する種類によって、「戻り値の最初の数字や対応する曜日」が違います。

種類の例:
種類 戻り値
1(省略可) 1:日曜日 2:月曜日 3:火曜日 4:水曜日 5:木曜日 6:金曜日 7:土曜日
2 の場合 1:月曜日 2:火曜日 3:水曜日 4:木曜日 5:金曜日 6:土曜日 7:日曜日
3 の場合 0:月曜日 1:火曜日 2:水曜日 3:木曜日 4:金曜日 5:土曜日 6:日曜日
11 の場合 1:月曜日 2:火曜日 3:水曜日 4:木曜日 5:金曜日 6:土曜日 7:日曜日
12 の場合 1:火曜日 2:水曜日 3:木曜日 4:金曜日 5:土曜日 6:日曜日 7:月曜日
13 の場合 1:水曜日 2:木曜日 3:金曜日 4:土曜日 5:日曜日 6:月曜日 7:火曜日
14 の場合 1:木曜日 2:金曜日 3:土曜日 4:日曜日 5:月曜日 6:火曜日 7:水曜日
15 の場合 1:金曜日 2:土曜日 3:日曜日 4:月曜日 5:火曜日 6:水曜日 7:木曜日
16 の場合 1:土曜日 2:日曜日 3:月曜日 4:火曜日 5:水曜日 6:木曜日 7:金曜日
17 の場合 1:日曜日 2:月曜日 3:火曜日 4:水曜日 5:木曜日 6:金曜日 7:土曜日

WEEKDAY関数を入力するときは、[関数の挿入]ボタンをクリックして[関数の分類]で[日付/時刻]を選択すると、かんたんに入力できます。
また、関数ライブラリの[日付/時刻]からも選択できます。

実際にWEEKDAY関数を使うとどう表示されるか見てみましょう!

A列に日付の入った表を用意します。B列からK列にそれぞれの種類を指定した場合どう戻り値が表示されるか見ていきます。 分かりやすくするため、事前準備として日付に曜日が表示されるように書式を設定します。

A列を選択しているしている画面イメージ

1書式を変更するA列を選択します。

設定画面の呼び出し方の画面イメージ

2設定画面の呼び出し方は、以下3つの方法があります。(どちらを選んでも同じ結果になります)
  1. [ホーム]タブの[フォント]の設定をクリックする。
  2. 書式設定したい日付のセルの上で右クリックし、
   「セルの書式設定」をクリックします。
  3. [ホーム]の[表示形式]-[その他の表示形式]を選択します。

「セルの書式設定」画面イメージ

3「セルの書式設定」の[表示形式]タブの[分類]からユーザー定義を選択し、[種類]に「yyyy"年"m"月"d"日"(aaa)」と入力します。

(補足) [表示形式]タブの[日付]で表示形式を選ぶこともできますが、ない場合はユーザー定義で設定します。

日付と曜日を組み合わせた主な設定例
種類 表示結果
yyyy/m/d 2023/3/9
yyyy"年"m"月"d"日" 2023年3月9日
yyyy/m/d(aaa) 2023/3/9(木)
yyyy"年"m"月"d"日"(aaa) 2023年3月9日(木)
yyyy/m/d(aaaa) 2023/3/9(木曜日)
yyyy/m/d aaaa 2023/3/9 木曜日
yyyy/m/d ddd 2023/3/9 Thu
yyyy/m/d dddd 2023/3/9 Thursday

日付の後に曜日が表示されている画面イメージ

4日付の後に曜日が表示されました。

ここからはWEEKDAY関数を実際に入力してみます。

セルE5をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックしている画面イメージ

5WEEKDAY関数を入力するセルE5をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックします。

[関数の分類]で「日付/時刻」を選択し、[関数名]で「WEEKDAY」を選択して、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

6[関数の分類]で「日付/時刻」を選択し、[関数名]で「WEEKDAY」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

小数点以下の値が非表示になった画面イメージ

7引数の[シリアル値]に「A5」を入力し、[種類]に「1」を入力して、[OK]ボタンをクリックします。 ※ここでは入力しましたが、[種類]の1のみ省略可能です。

2023年4月1日の曜日が「7」と表示されている画面イメージ

72023年4月1日の曜日が「7」と表示されました。これは「土曜日」に相当します。

同じようにC5からK5セルには種類を以下のように置き換えて入力していきます。
=WEEKDAY($A5,種類)

C5 D5 E5 F5 G5 H5 I5 J5 K5
2 3 11 12 13 14 15 16 17
入力し終わりましたら、B5からK5セルのWEEKDAY関数の式をセルコピーし34行目まで貼り付けます。

WEEKDAY関数の式を34行目まで貼り付けた画面イメージ

9WEEKDAY関数で指定した種類に対応する曜日の数字が求められました。

ステップアップ:WEEKDAY関数の数字はどのように使えばいいの?

WEEKDAY関数は曜日を数字で表示しますが、数字を見ただけでは曜日がピンときません。実は、この数字は他の関数や数式と組み合わせて利用して、曜日ごとに違う表示をさせる場合などに便利です。 ここではエクセル関数の便利帳第5回でご紹介した「IF」関数を組み合わせて、WEEKDAY関数で土曜日(6)と日曜日(7)なら「お休み」という文字列を表示させます。

式の例:

=IF(WEEKDAY(A5,2)>=6,"お休み","")

「土曜日と日曜日」が連続した数字となる「種類2」を指定して、 土曜日が「6」、日曜日が「7」と返される特性を利用して、返り値が6以上ならお休みと表示させます。

種類の例:
種類 戻り値
1(省略可) 1:日曜日 2:月曜日 3:火曜日 4:水曜日 5:木曜日 6:金曜日 7:土曜日
2 の場合 1:月曜日 2:火曜日 3:水曜日 4:木曜日 5:金曜日 6:土曜日 7:日曜日
3 の場合 0:月曜日 1:火曜日 2:水曜日 3:木曜日 4:金曜日 5:土曜日 6:日曜日
11 の場合 1:月曜日 2:火曜日 3:水曜日 4:木曜日 5:金曜日 6:土曜日 7:日曜日
12 の場合 1:火曜日 2:水曜日 3:木曜日 4:金曜日 5:土曜日 6:日曜日 7:月曜日
13 の場合 1:水曜日 2:木曜日 3:金曜日 4:土曜日 5:日曜日 6:月曜日 7:火曜日
14 の場合 1:木曜日 2:金曜日 3:土曜日 4:日曜日 5:月曜日 6:火曜日 7:水曜日
15 の場合 1:金曜日 2:土曜日 3:日曜日 4:月曜日 5:火曜日 6:水曜日 7:木曜日
16 の場合 1:土曜日 2:日曜日 3:月曜日 4:火曜日 5:水曜日 6:木曜日 7:金曜日
17 の場合 1:日曜日 2:月曜日 3:火曜日 4:水曜日 5:木曜日 6:金曜日 7:土曜日

実際に入力してみます。

セルB5をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックしている画面イメージ

1IF関数を入力する、セルB5をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックします。

[関数の分類]で「論理」を選択し、[関数名]で「IF」を選択して、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

2[関数の分類]で「論理」を選択し、[関数名]で「IF」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

[論理式]でセル「WEEKDAY(A5,2)>=6」を入力し、[真の場合]に「"お休み"」、[偽の場合]に「""」を入力して、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

3引数の[論理式]で「WEEKDAY(A5,2)>=6」を入力し、[真の場合]に「"お休み"」、[偽の場合]に「""」を入力して、[OK]ボタンをクリックします。

IF関数とWEEKDAY関数の組み合わせの式をセルB34までコピーしている画面イメージ

4IF関数とWEEKDAY関数の組み合わせた式をセルB34までコピーします。

WEEKDAY関数は、日付に対応する曜日を数字で表示させることができる関数です。WEEKDAY関数で求められる曜日に対応した数字は、IF関数の条件と組み合わせると、特定の曜日に文字列を表示させることができるようになり、利用範囲が広がります。

ステップアップ2:WEEKDAY関数と条件付き書式を使って土日に色をつけてみよう!

ステップアップの「WEEKDAY(A5,2)>=6」式を応用して、カレンダーの曜日の色を変える方法を解説いたします。

1か月のカレンダーを用意しました。条件付き書式を使って土日に色つけていきたいと思います。

(補足) B列にはA列と同じデータを入力し、WEEKDAY関数の書式でご紹介したセルの書式設定で、表示形式をユーザー定義の種類で「aaa」と指定し、曜日のみ表示させています。

カレンダーのA列とB列を選択している画面イメージ

1A列とB列の土日の部分に色を付けたいと思います。
セルA4からB33を選択します。「ホーム」タブの[スタイル]の[条件付き書式]から[新しい書式]をクリックします。

書式ルールを設定してる画面イメージ

2ルールの種類を [数式を使用して、書式を設定するセルを決定] を選択し、ルールの内容に「=WEEKDAY(A4,2)>=6」と入力したら、[書式]をクリックします。

色を選択している画面イメージ

3セルの書式設定の「塗りつぶし」タブを選択し、色を選択し「OK」をクリックします。

プレビューに表示されている状態が設定後の書式の画面イメージ

4プレビューに表示されている状態が設定後の書式です。
設定できたことを確認し、「OK」をクリックします。

土曜日と日曜日に色を付けることができた画面イメージ

5土曜日と日曜日に色を付けることができました。

(補足)うまく反映されていない場合は
「ホーム」タブの[スタイル]の[条件付き書式]から[ルールの管理]をクリックします。

ホーム」タブの[スタイル]の[条件付き書式]から[ルールの管理]を開いている画面イメージ

適用先が$A4$:$B$33になっていること確認し「OK」をクリックします。
※適用先が違っていたら、「$A4$:$B$33」と入力します。
ルールに入力した「=WEEKDAY(A4,2)>=6」セルA4と 範囲指定した先頭のセルA4がマッチしていることもポイントです。

ステップアップ3:WEEKDAY関数と条件付き書式を使って土曜日と日曜日で色分けをしてみよう!

ステップアップ2で使ったカレンダーを使って、土曜日と日曜日で色分けします。
ここでは省略可能な「種類1」を使います。

カレンダーのA列とB列を選択している画面イメージ

1A列とB列の土曜日を青、日曜日は赤と色を付けたいと思います。
セルA4からB33を選択します。「ホーム」タブの[スタイル]の[条件付き書式]から「新しい書式」をクリックします。

ルールの種類を [数式を使用して、書式を設定するセルを決定] を選択し、ルールの内容に「=WEEKDAY(A4)=7」と入力したら、[書式]をクリックしている画面イメージ

2ルールの種類を [数式を使用して、書式を設定するセルを決定] を選択し、ルールの内容に「=WEEKDAY(A4)=7」と入力したら、[書式]をクリックします。

ルの書式設定の「フォント」タブを選択し、色を選択し「OK」をクリックしている画面イメージ

3土曜日に設定したい色を選択します。
セルの書式設定の「フォント」タブを選択し、色を選択し「OK」をクリックします。

設定できたことを確認し、「OK」をクリックする画面イメージ

4設定できたことを確認し、「OK」をクリックします。

カレンダーのA列とB列を選択している画面イメージ

5土曜日の色が変わりました。

今度は日曜日の色を変えます。同じように、セルA4からB33を選択し、「ホーム」タブの[スタイル]の[条件付き書式]から「新しい書式」をクリックします。

ルールの種類を [数式を使用して、書式を設定するセルを決定] を選択し、ルールの内容に「=WEEKDAY(A4)=1」と入力したら、[書式]をクリックしている画面イメージ

6ルールの種類を [数式を使用して、書式を設定するセルを決定] を選択し、ルールの内容に「=WEEKDAY(A4)=1」と入力したら、[書式]をクリックします。

セルの書式設定の「フォント」タブを選択し、日曜日に設定したい色を選択し「OK」をクリックします。

設定できたことを確認し、「OK」をクリックします。

土曜日と日曜日のそれぞれに色がついた画面イメージ

7土曜日と日曜日のそれぞれに色がついたと思います。

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