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    REPT関数で記号を繰り返し表示しよう

    文字列2024年1月23日

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    REPT関数の使い方を説明しているイメージ

    記号のグラフで一目瞭然!今回は、REPT関数を使って記号を繰り返し表示する方法を解説いたします。

    REPT関数で特定の文字を繰り返し表示する

    REPT(リピート)関数を利用すると、指定した文字列を指定した数だけ繰り返すことができます。この関数を利用すると、指定した数の回数だけ繰り返し同じ文字を表示したり、セルに入力されている値を参照して、記号や文字列をその値の数だけ入力したりすることができます。

    ここでは、REPT関数の基本的な書式と機能について紹介します。

    REPT関数の書式

    REPT関数は次のように入力します。

    =REPT(文字列,繰り返し回数)

    REPT関数は、「文字列」に指定された文字を「繰り返し回数」だけ繰り返してセルに表示させる関数です。この関数は、[関数の挿入]ボタンをクリックして[関数の分類]で「文字列操作」を選択すると、関数が簡単に入力できます。

    今回の例では、D列にC列の点数を10で割った値の数だけ「☆」を入力します。D列にREPT関数を入力してみましょう。

    REPT関数を入力する、セルD4をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックしている画面イメージ

    1REPT関数を入力する、セルD4をアクティブにし、[数式]タブの[関数の挿入]をクリックします。

    [関数の分類]で「文字列操作」を選択し、[関数名]で「REPT」を選択して、[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

    2[関数の分類]で「文字列操作」を選択し、[関数名]で「REPT」を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

    [文字列]に「“☆“」、[繰り返し回数]に「C4⁄10」と入力して[OK]ボタンをクリックしている画面イメージ

    3[文字列]に「"☆"」、[繰り返し回数]に「C4/10」と入力して[OK]ボタンをクリックします。

    セルD4の式をセルD18までコピーする画面イメージ

    4セルD4の式をセルD18までコピーします。

    D列にC列の回数を10で割った回数分だけ、文字列の「☆」が繰り返された画面イメージ

    5D列にC列の回数を10で割った回数分だけ、文字列の「☆」が繰り返されました。

    ステップアップ:ゼロと未入力の区別はどのようにするの?

    REPT関数で式を入力した場合、「繰り返し回数」の値が未入力の空白でも「0」でも、REPT関数に指定した「文字列」は表示されません。未入力を防ぐために、IF関数を利用して未入力の場合は「点数を入力してください」と表示されるようにしてみましょう。
    REPT関数をIF関数と組み合わせて利用するには、セルD4に次のような式を入力します。

    =IF(C4="","点数を入力してください",REPT("☆",C4/10))

    参照値のセルC4のセルが「空白("")」だったら「点数を入力してください」と表示し、そうでなければREPTの式の結果を返します。
    (IF関数についてはこちら⇒IF関数を使用して条件判定処理をしてみよう

    IF関数とREPT関数を入力するセルD4をアクティブにしている画面イメージ

    1IF関数とREPT関数を入力するセルD4をアクティブにします。

    セルD4に関数を入力している画面イメージ

    2次の式を入力します。
    =IF(C4="","点数を入力してください",REPT("☆",C4/10))

    式をセルD18までコピーした画面イメージ

    3式をセルD18までコピーします。

    結果が表示されるが、セルC4は空白、セルC5は0なので、IF関数の引数により表示結果が違う画面イメージ

    4セルC4は空白、セルC5は0なので、IF関数の引数により表示結果が変わります。

    REPT関数は、指定した文字列を指定した回数分繰り返す関数です。文字列は記号などを自由に設定できるので「☆」だけでなく、「◎」「▲」「∗」「∼」など、さまざまな文字を指定できます。
    また、文字列グラフだけではなく、「∼」を50回や100回繰り返す式などを入力しておくと、ワークシートの行に区切り線を作成し、繰り返し回数を増減することで線を長くしたり短くすることもできるなど、ワークシートに視覚的な効果を出すときにも利用できます。

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