日々進化するネット上の脅威。最近では、スマートフォンといったモバイル端末がインターネット利用の手段として広まってきたこともあり、今までにない新たな脅威が生まれています。
シマンテックでは、世界中のインターネットの脅威に関する巨大なネットワークをもち、製品・サービスを通して200ヵ国を超える国々で攻撃活動を監視。いつ・どこで・どのような脅威が発生したかリアルタイムで情報を集め、世界最高レベルの分析や研究を行っています。そのため、常に最新の定義ファイルを提供することが可能で、ユーザーの皆様のパソコン、個人情報や財産などを守っているのです。そして、これをもとにつくられたのが「シマンテックインターネットセキュリテ脅威レポート」。今回は、このレポートを通して2010年の脅威の傾向、そして今後についてみてみましょう。
まず、2010年のセキュリティの特徴は、おおまかに「標的型攻撃」と「モバイルへの脅威の増大」の2つにわけられます。
標的型攻撃とは、メールに記載されているURLや添付ファイルなどを介して感染させ、ネットワークに侵入したり機密情報を盗むもの。特徴的なのは、SNSなどウェブから得られるターゲットの公開情報を集め、いかにも知人や取引先が送ってくるような内容で信頼させ、添付ファイルを開かせたりURLをクリックさせる「スピアフィッシング」であることです。狙われるのはアクセス権限をもち、あまりセキュリティに注意を払っていない社員で、必ずしも経営者が標的にされるとは限りません。
こうした手口が広まった背景には、有効的に利用できる罠は「信頼」だ、とネット犯罪者が考えるようになったため。身近な友人や家族からきたメールでも、文面をよく読み、少しでも怪しいと思ったら、添付ファイルを開いたりURLをクリックするのはやめましょう。
また、2010年の脅威を数字でみてみると、さらにわかりやすく傾向を掴めます。1年間で検出されたマルウェアは2億8,600万以上にのぼり、ウェブ攻撃の増加率は93%まで達しました。1日あたりの平均ウェブ攻撃件数も増加の一途をたどり、2009年の夏に1000万件/日だったものが、2010年7月には1500万件/日を超え右肩上がりの状態です。さらに、SNSでは悪質なリンクの3分の2が短縮URLを利用したもので、手口の巧妙化が伺えます。
月別のニュースでは、イベントや災害、新しい端末の発売時はもちろん、1年を通してさまざまな脅威が生まれているのがみてとれます。 こうした事実からも、脅威は衰えるどころか増大し続けていることがわかりますよね。
次第に普及しつつある、スマートフォンなどモバイル端末へのセキュリティ対策。まだスマートフォンのセキュリティ対策をしてない方は、スマートフォン向けセキュリティ対策アプリを今すぐに手に入れることをおすすめします!
なぜならスマートフォンのアプリの中には、ウイルスやマルウェアを含んだアプリが売られていることも。これが非常に危険であり一度インストールしてしまうと持ち主の個人情報だけでなく、アドレス帳に登録されている友人や家族にも被害が及ぶことも。
パソコンのセキュリティに気をつけていても、モバイルは何の対策もなし、では危険は回避できません。大切な個人情報や財産を守るためには、「アプリ購入には信頼できるマーケットを利用する」、「『提供元不明のアプリ』設定のチェックを外す」、「アプリのインストール時に表示される『アクセス許可』に注意を払う」、「モバイル端末に特化したセキュリティアプリを導入する」の4つを心がけましょう!
ハッカーは過去に成功した経験をもとに、新たな脅威を生み出し続けています。こうした脅威トレンドを知ることは、今後どのような自衛策が必要かを考える上で、とても重要です。パソコンにはもちろん、モバイルにもセキュリティ対策ソフトを導入し、"被害者"にならないようにしましょう!
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[提供:シマンテック]