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  5. パワーアップした「Microsoft Office 2010」の新機能をチェック!(1/3)

「Microsoft Office 2010」はさらに使いやすく。デザイン+共同作業機能も充実

「Microsoft® Office 2010(以降『Office 2010』)」は、Office 2007のユーザーインターフェースをさらに改善し、使いやすさがアップしています。加えて、より美しい文書を作成するためのデザイン機能や、インターネットを通じた共同作業のための機能を強化していることがポイントです。

今回は、操作性の向上とデザイン機能の拡充について、
   「Microsoft® Word 2010 (以降『Word 2010』)」
   「Microsoft® Excel 2010 (以降『Excel 2010』」
   「Microsoft® Outlook 2010 (以降『Outlook 2010』)」
のそれぞれのソフトを中心に新機能をチェックしていきます。

公開日2010年6月16日

※ 掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。

ポイント1:Office 2007のリボンインターフェースがさらに発展

Office 2010では、Office 2007の「リボンインターフェース」が、さらにパワーアップ。リボンのカスタマイズ機能が新たに搭載になり、自分のよく使う機能を集めたリボンのタブを、独自に作ることもできます。

また、ファイルの管理や印刷などは、すべて「バックステージビュー」と呼ばれる新しい画面から行うようになりました。印刷をする際には、常に印刷の設定やプレビューを見ながら作業ができるため、うっかり設定を間違えて印刷してしまうというミスを減らすことができます。

Excelの基本画面イメージ

Excelの基本画面。画面上部にあるアイコンが並んだ「リボン」は、Excel 2007で見慣れたものです。

リボンをカスタマイズして、自分好みのタブを作っている画面イメージ

リボンをカスタマイズして、自分好みにアイコンを配置しタブを作ることもできます。

バックステージビューの画面イメージ

リボンの[ファイル]タブをクリックすると、バックステージビューが表示されます。

バックステージビューで、印刷の設定をしている画面イメージ

バックステージビューでは、ファイルの保存、最近保存したファイルの選択、印刷の設定などを行います。

ポイント2:貼り付け結果のプレビューやスクリーンショットの取り込みなど、便利な機能が追加

Word 2010、Excel 2010では、クリップボードからの貼り付けを行う際に、貼り付け方法と貼り付け結果のプレビューを行う機能が加わりました。WordやExcelには以前から[形式を選択して貼り付け]という機能がありました。例えばExcelでは、赤い文字の「2010」という数字をコピーしたとき、そのまま貼り付けたり、文字の色は除外して数値だけを貼り付けたり、値は貼り付けずに「赤い文字」という色だけを貼り付けたり、と貼り付け方法を選択できる機能です。

この機能は使い方が少し複雑なので、使ったことのある方はそれほどいなかったでしょう。ですがOffice 2010では、貼り付ける位置を決めて右クリックすると[貼り付けのオプション]が表示され、どのような形式を選択して貼り付けるかを、貼り付けた結果のプレビューを確認しながら選択できます。これによって、自分のイメージに近い文書作りがやりやすくなっています。

Excel 2010:貼り付けたいセルを右クリックして、貼り付けのオプションを表示している画面イメージ

Excel 2010では、コピーしたものを貼り付けたいセルで右クリックし「形式を選択して貼り付け」を選ぶと、最大14種類の貼り付けのオプションが表示されます。

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Excel 2010:貼り付け方法を、プレビューで確認しながら選択している画面イメージ

値だけの貼り付け、書式だけの貼り付けなど、さまざまな貼り付け方法を、プレビューを確認しながら簡単に選択できます。

スクリーンショット(パソコンの画面を撮影した画像)を文書に取り込む機能も、新たに加わりました。Word 2010、Excel 2010で、それぞれ[挿入]タブの[スクリーンショット]をクリックすることで、そのときに起動しているソフトの画面を、そのまま文書に挿入できます。これによって、ちょっとした操作説明やホームページの紹介などを作ることが簡単にできます。

Word 2010:[挿入]タブ-[スクリーンショット]をクリックして、ウィンドウの一覧を表示している画面イメージ

[挿入]タブに切り替え[スクリーンショット]をクリックすると、現在表示されているソフトのウィンドウの一覧が表示されます。

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Word 2010:カーソルのある位置に、選択したウィンドウが画像として挿入された画面イメージ

Word 2010ではカーソルのある位置に、選択したウィンドウが画像として挿入されます。

ポイント3:より美しい文書作りができる新機能を搭載

文字や画像を装飾する「テキスト効果」「アート効果」機能がWord 2010に、ビジュアルを使って表をよりわかりやすくする「スパークライン」機能がExcel 2010に搭載。いずれも、従来では不可能だった美しい文書デザインを実現します。詳しくは、Word 2010、Excel 2010の各パートで紹介します。

ポイント4:インターネットを通じた共同編集機能も搭載

Office 2010では、文書を自分のパソコンに保存するだけでなく、インターネット上に文書を保存して、友達や同僚に文書を見せたり、共同で編集したり、自分が持っている別のパソコンから編集したり、といったことが簡単に行えます。そのための機能を「Office Web Apps」といいます。趣味のサークルや企業など、何人かで意見を出し合いながら文書を作成するときに、パワーを発揮します。

デザインのための機能が増えたWord 2010

Word 2010では、文字や画像をこれまでにないパターンでデザインができる機能が加わりました。これによって、従来よりももっとインパクトがあり、美しく、わかりやすい文書を作ることができます。新機能をひとつひとつ見ていきましょう。

文字をさまざまに装飾する「テキスト効果」

文字を飾るために、フォントや大きさを変えたり、色を付けたりする機能に加え、Word 2010では、文字に影効果や反射効果を加えたり、グラデーションにしたり、輪郭線をふちどったデザインをしたりと、バリエーション豊かな装飾が可能な「テキスト効果」機能が加わりました。より印象的な文書や、美しいポスターを作ることができます。

文字を選択して[テキスト効果]をクリックし、効果の一覧から効果を選択している画面イメージ

文字を選択して[テキスト効果]をクリックすると、効果の一覧が表示されます。マウスポインターを合わせると効果のプレビューが表示され、クリックで効果を選択します。

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[文字の輪郭]、[影]などの項目を使用して、オリジナルのデザインを作成している画面イメージ

[文字の輪郭]、[影]など各項目を自分で選択し、オリジナルのデザインにすることもできます。

画像を装飾する「アート効果」

Word 2010に貼り付けた画像をクリックして選択し、[画像ツール]の[書式]タブをクリックすると、新機能[アート効果]のアイコンが表れます。フォトレタッチソフトのようなさまざまな効果をWord 2010上で利用して、画像を装飾できます。[図のスタイル]、[修正]などの画像編集機能と組み合わせて、美しい画像を作ることができます。

画像を選択して、[画像ツール]の[書式]タブ-[アート効果]をクリックして、利用できる効果の一覧を表示している画面イメージ

画像を選択して、[画像ツール]の[書式]タブ-[アート効果]をクリックすると、利用できる効果の一覧が表示されます。

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各効果のプレビューから、効果を選択している画面イメージ

各効果にマウスポインターを合わせるとプレビューが表示され、クリックで効果を選択します。

利用できるSmartArtに、新しい種類が追加されている画面イメージ

[挿入]タブの[SmartArt]をクリックすると利用できるSmartArtには、新しい種類が追加になっています。

「ナビゲーションウィンドウ」で長い文書の編集が楽に

ナビゲーションウィンドウとは、文書にある見出しを一覧表示する機能です。例えば議事録ならば「営業部からの報告」「総務部からの提案」といった見出しが並び、文書にどのような内容があり、全体がどのような構成なのかが、わかるようになっています。ここでいう見出しとは、文書内で「見出し1」「見出し2」などのスタイルが指定された部分のことです。

Word 2007にも同様の機能はありましたが、Word 2010のナビゲーションウィンドウでは、見出しを検索したり、マウスをドラッグすることで文書の順番を並び替えることができる新機能が加わりました。これによって、長い文書の編集がやりやすくなります。

ナビゲーションウィンドウで、目的のパーツを検索しているイメージ画像

ナビゲーションウィンドウで、目的のパーツを検索。マウスの操作でパーツの順番を入れ替えると、実際の文書中でも順番が変わります。