長年利用しているパソコンに、ある日突然「ハードディスクの空き容量不足」のメッセージが表示されたら、驚いてしまいますよね?
ハードディスクとは、パソコンのデータを記憶する装置のことです。ハードディスクは、パソコンに内蔵されたものと、外付けのものがありますが、ここでご紹介するのは、パソコンに内蔵されたハードディスクを活用する方法です。
ハードディスクがいっぱいになってしまうと、新しいソフトのインストールや写真・動画の取り込み、メールの送受信ができなくなったり、パソコン自体の動作がとても遅くなってしまうなど、パソコンが不調になる原因になります。
今回は、ハードディスクの容量不足を解消するための方法についてご紹介します。
公開日2010年8月18日
※ 掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。
※ Windows Live メールは2017年1月にマイクロソフト社での提供が終了しました。
パソコンに内蔵されているハードディスクは、「Cドライブ <ローカルディスク(C:) >」と「Dドライブ <ローカルディスク(D:)>」という2つの領域に分かれている場合が一般的です(注)。
(注)パソコンによっては、2つ以上の領域にハードディスクが分かれているものもあります。
一般的にCドライブには、Windows 7などのOSや、インストールされているさまざまなソフトウェアのデータが保存されています。
また、[マイ ドキュメント][マイピクチャ]などのデータフォルダーの保存先や送受信したメールのデータも、初期設定ではCドライブに指定されていることが多いです(注)。
このため、パソコンを使い続けていくうちに、Cドライブにどんどんデータが保存され、空き容量が少なくなってしまうのです。一方、Dドライブは、利用者が自由に使える領域として空いているのが一般的です(注)。
(注)富士通のテレビ録画機能付きの一部機種では、Dドライブにテレビ録画データが保存されるように設定されているものもあります。
ハードディスクドライブの空き容量は[コンピューター]のウィンドウで確認できます。
現在使っているパソコンのCドライブやDドライブにどの位の空き容量があるかを確認してみましょう。
上記はWindows 7での操作手順です。他OSについては、次のQ&Aをご覧ください。
Cドライブの空き領域が少なくなると、パソコンの動きが遅くなったり、時にはパソコンの動作が停止するなどの可能性があります。
動きが遅くなる理由の1つは、保存領域の問題です。パソコンでデータを保存する場合、ハードディスクの空き容量が少ないと、データ全体を連続したブロックに保存できずに、あちこちの「空き領域のブロック」に保存します。
データを開く際には、小分けに離れて保存されているデータを読み込むので、その分だけ表示が遅くなり、パソコンの動きが遅くなったと感じることがあります。
分かれて保存されたデータは「デフラグ」というツールで一時的にまとめることができますが、ハードディスクの空き容量が不足していると、データを保存するたびに分断化されてしまうため、使っているうちにデフラグの意味がなくなってしまいます。
ハードディスクがデータでいっぱいの時は、不要なファイルを削除して、空き領域を作りましょう。