あるとき突然、知らない相手からのメールや意味不明のメール、読めない言語のメールなどが届くことがあります。こうしたメールは、あなたに害をおよぼす「迷惑メール」かもしれません。
現在のインターネットでは、メールを利用していて、ある程度の迷惑メールが届いてしまうことは避けがたい状態です。適切な知識と対策で、迷惑メールを撃退しましょう!
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※ Windows Live メールは2017年1月にマイクロソフト社での提供が終了しました。
「迷惑メール」は、悪意を持って送られてくるさまざまなメールの総称です。多数の迷惑メールが届くようになると受信トレイがあふれて、重要なメールが埋もれてしまいます。また、次のような、さまざまな被害を及ぼすものもあります。
実際には入会していない架空の有料サイトなどを装った、「料金を支払ってください」「何日までに支払わないと訴えます」といった文面のメール。読んだ人が「入会したことを忘れていたかな?」と思って、うっかり言われた金額を支払ってしまうこともあります。
有名サイトになりすまして「緊急のお知らせ」「至急ご確認ください」などのメールを送り、有名サイトにそっくりな偽のページを開かせ、そこにパスワードを入力させて、盗んでしまいます。盗んだパスワードで本物のサイトにログインし、個人情報を盗んだり、その人になりすましたりします。
ウイルスに感染したファイルが添付されたメール。うっかり添付ファイルを開くと、パソコンがウイルスに感染してしまいます。
迷惑メールがきっかけで、さまざまな被害にあうおそれがあります。注意しましょう。
迷惑メールの種類はさまざまですが、すべての迷惑メールにとって、最良の対策は自分の目に入らないようにして「見ない」でおくことです。架空請求やフィッシングなどは、メールの文面を目にして、一瞬でも「あれっ!?」と思ってしまうこと自体が危険です。現在、ほとんどのメールソフトは迷惑メールを自動的に判別し、振り分ける機能を持っています。これを活用して、迷惑メールを自動的に目に付かない場所にまとめてしまい、見ないようにしましょう。
ただし、メールソフトの迷惑メール判別機能は完璧ではありません。ときには、必要なメールをまちがえて迷惑メールと判別してしまうこともあります。ときどき、まとめた迷惑メールを確認して、必要なメールが混入していないか調べてみましょう。
メールソフトとしてWindows Live メールを利用している場合は、「セキュリティのオプション」から、迷惑メール対策を設定しましょう。Windows Live メールが判定した迷惑メールを自動的に「迷惑メール」フォルダーに移動し、受信トレイからは見えないようにしてしまいます。
迷惑メールの処理レベルは、[自動処理なし]、[低]、[高]、[セーフリストのみ]の4段階から選択できます。決まった相手とのやりとり以外は行わないのなら、[セーフリストのみ]を選択すると、より強力に迷惑メールを排除できます。セーフリストとは、基本的にはメールソフトのアドレス帳に登録している相手のことです。[セキュリティのオプション]の[差出人セーフリスト]から追加もできます。
この場合、セーフリストにない相手からのメールはすべて迷惑メールになってしまうので、新しくやりとりを始めた相手は必ずアドレス帳に登録するなど、まめにメンテナンスをすることが必要となります。
迷惑メールの中には、自動的に処理できないものもあります。そうしたメールは、受信トレイの中で受信拒否の処理を行いましょう。同じ送信先から送られてくるメールを、次回からは自動的に迷惑メールとして処理できるようになります。
受信トレイ(他のフォルダーでも同様です)にある迷惑メールを右クリックし、[迷惑メール]-[迷惑メールとして処理]をクリックします。メールが[迷惑メール]フォルダーに移動し、今後も、同じメールアドレスからのメールは[迷惑メール]に自動的に送られるようになります。
詳しい操作方法は、次のQ&Aをご覧ください。
迷惑メールが送られてくる原因は、大きく分けて2種類あります。ひとつは、悪意を持ってメールを送信してくる業者や悪質なユーザーが、まったくのランダムで適当なメールアドレスに送信し、それがたまたまあなたのメールアドレスに一致した場合、もうひとつは、自分のメールアドレスが何らかのルートで知られてしまった場合です。
前者の原因は自分で防ぐことが難しいですが、後者の場合は、次のようにメールアドレスの扱い方に気をつけることで、迷惑メールを減らすことができます。
また、その他用メールアドレスに届くメールには重要なメールが迷惑メールとして扱われてしまう心配をしなくていいので、その他用メールアドレスに届く迷惑メールは無視できます。