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  5. トラブルを未然に防いで快適に!迷惑メール スッキリ撃退術(1/2)

危険!迷惑メールによる被害の数々

金銭的被害やパソコンが破壊されるおそれも!

「迷惑メール」は、悪意を持って送られてくるさまざまなメールの総称です。多数の迷惑メールが届くようになると受信トレイがあふれて、重要なメールが埋もれてしまいます。また、次のような、さまざまな被害を及ぼすものもあります。

架空請求メール

実際には入会していない架空の有料サイトなどを装った、「料金を支払ってください」「何日までに支払わないと訴えます」といった文面のメール。読んだ人が「入会したことを忘れていたかな?」と思って、うっかり言われた金額を支払ってしまうこともあります。

フィッシングメール

有名サイトになりすまして「緊急のお知らせ」「至急ご確認ください」などのメールを送り、有名サイトにそっくりな偽のページを開かせ、そこにパスワードを入力させて、盗んでしまいます。盗んだパスワードで本物のサイトにログインし、個人情報を盗んだり、その人になりすましたりします。

ウイルスメール

ウイルスに感染したファイルが添付されたメール。うっかり添付ファイルを開くと、パソコンがウイルスに感染してしまいます。

迷惑メールによる、さまざまな被害のイメージ画像

迷惑メールがきっかけで、さまざまな被害にあうおそれがあります。注意しましょう。

迷惑メールの最良の対策は「見ない」こと

迷惑メールの種類はさまざまですが、すべての迷惑メールにとって、最良の対策は自分の目に入らないようにして「見ない」でおくことです。架空請求やフィッシングなどは、メールの文面を目にして、一瞬でも「あれっ!?」と思ってしまうこと自体が危険です。現在、ほとんどのメールソフトは迷惑メールを自動的に判別し、振り分ける機能を持っています。これを活用して、迷惑メールを自動的に目に付かない場所にまとめてしまい、見ないようにしましょう。

ただし、メールソフトの迷惑メール判別機能は完璧ではありません。ときには、必要なメールをまちがえて迷惑メールと判別してしまうこともあります。ときどき、まとめた迷惑メールを確認して、必要なメールが混入していないか調べてみましょう。

Windows Live メールでの迷惑メール対策

「セキュリティのオプション」で自動的な迷惑メールの処理を設定しよう

メールソフトとしてWindows Live メールを利用している場合は、「セキュリティのオプション」から、迷惑メール対策を設定しましょう。Windows Live メールが判定した迷惑メールを自動的に「迷惑メール」フォルダーに移動し、受信トレイからは見えないようにしてしまいます。

[Windows Live メール]-[オプション]-[セキュリティのオプション]をクリックしている画面イメージ

[Windows Live メール]-[オプション]-[セキュリティのオプション]をクリックします。

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迷惑メールの処理レベルは[高]を選択、[迷惑メールを[迷惑メール]フォルダーに移動しないで削除する]のチェックがはずれていることを確認し、[OK]をクリックしている画面イメージ

迷惑メールの処理レベルを選択します。通常の場合は[高]を選択しておきましょう。[迷惑メールを[迷惑メール]フォルダーに移動しないで削除する]のチェックがはずれていることを確認し、[OK]をクリックします。

迷惑メールの処理レベルは、[自動処理なし]、[低]、[高]、[セーフリストのみ]の4段階から選択できます。決まった相手とのやりとり以外は行わないのなら、[セーフリストのみ]を選択すると、より強力に迷惑メールを排除できます。セーフリストとは、基本的にはメールソフトのアドレス帳に登録している相手のことです。[セキュリティのオプション]の[差出人セーフリスト]から追加もできます。

この場合、セーフリストにない相手からのメールはすべて迷惑メールになってしまうので、新しくやりとりを始めた相手は必ずアドレス帳に登録するなど、まめにメンテナンスをすることが必要となります。

自動処理できない迷惑メールは、手動で受信拒否しよう

迷惑メールの中には、自動的に処理できないものもあります。そうしたメールは、受信トレイの中で受信拒否の処理を行いましょう。同じ送信先から送られてくるメールを、次回からは自動的に迷惑メールとして処理できるようになります。

受信トレイにある迷惑メールを右クリックし、[迷惑メール]-[迷惑メールとして処理]をクリックしている画面イメージ

受信トレイ(他のフォルダーでも同様です)にある迷惑メールを右クリックし、[迷惑メール]-[迷惑メールとして処理]をクリックします。メールが[迷惑メール]フォルダーに移動し、今後も、同じメールアドレスからのメールは[迷惑メール]に自動的に送られるようになります。

[受信拒否リスト]タブをクリックしている画面イメージ

受信拒否リストを確認するには [Windows Live メール]-[オプション]-[セキュリティのオプション]をクリックし、[受信拒否リスト]タブをクリックします。

受信拒否リストからメールアドレスを選択し、[削除]をクリックしている画面イメージ

受信拒否リストに間違えて友達のメールアドレスなどを追加してしまった場合には、受信拒否リストからメールアドレスを選択し、[削除]をクリックしてリストから取り除きます。

迷惑メールを減らすためのメールアドレスの扱い方

迷惑メールが送られてくる原因は、大きく分けて2種類あります。ひとつは、悪意を持ってメールを送信してくる業者や悪質なユーザーが、まったくのランダムで適当なメールアドレスに送信し、それがたまたまあなたのメールアドレスに一致した場合、もうひとつは、自分のメールアドレスが何らかのルートで知られてしまった場合です。

前者の原因は自分で防ぐことが難しいですが、後者の場合は、次のようにメールアドレスの扱い方に気をつけることで、迷惑メールを減らすことができます。

  • 掲示板やブログのコメント欄などにメールアドレスを書き込まない
    インターネットの掲示板やブログのコメント欄など、不特定多数の人が目にする場所に自分のメールアドレスを書くことは避けましょう。迷惑メールを送信してくる事業者が、インターネットでそうしたメールアドレスを収集している場合もあります。
    相手によってはSNSやTwitterが持つメッセージ機能を利用し、当事者だけにしか見えない手段で連絡を取りましょう。メールアドレスをそのまま書かず、「abcあっとdef.com(『@』を『あっと』に書き換えている)」のようにする方法も有効で、機械的にメールアドレスを収集する業者に収集されることを避けられます。
  • 「重要な連絡用」と「その他用」など、複数のメールアドレスを使い分ける
    気になるオンラインショッピングサイトで買い物をしようとしたときなどに、メールアドレスの登録を要求されることがあります。登録したメールアドレスは、そうしたサイトによって、迷惑メールを送信する業者に横流しされてしまうかもしれません。
    そのような場合に備えて、友達との連絡や仕事、金融機関などの重要なサイトへの登録に使う「重要な連絡用」メールアドレスと、その他の用途や信頼性のはっきりしないサイトに登録する「その他用」メールアドレスを使い分けるようにすれば、重要な連絡用メールアドレスへの迷惑メールを減らすことができ、一方で、気になるサイトなども心置きなく試すことができます。

また、その他用メールアドレスに届くメールには重要なメールが迷惑メールとして扱われてしまう心配をしなくていいので、その他用メールアドレスに届く迷惑メールは無視できます。