光ディスクとは、CDやDVD、Blu-ray Discのように、ディスクにレーザー光線でデータを記録し、読み取る記録メディアを総称したものです。はじめに、記録のみ可能(消去や書き換えはできない)なCDである「CD-R」、そして、消去や書き換えもできる「CD-RW」が登場しました。その後、CDよりも大容量の記録が可能な「DVD-R/RW」、さらに大容量のBlu-ray Discである「BD-R/RE」が登場しています。
種類 | 容量 | 記録のみ可能 | 記録/書き換え可能 |
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CD | 700MB(約0.7GB) | CD-R | CD-RW |
DVD | 4.7GB | DVD-R | DVD-RW |
Blu-ray Disc | 25/50GB | BD-R | BD-RE |
(注)これ以外の容量をもつ製品もあります
記録だけが可能なタイプと比べて、書き換え可能なタイプはやや値段が高くなります。作業中のファイルなど、頻繁に書き換えが発生するファイルには次ページで紹介するフラッシュメモリーのほうが有効でしょう。
CD-Rは、1枚あたりの販売価格が50円程度(注)と、安いことが特徴です。700MBという容量は他の記録メディアと比べると大きくはありませんが、ワードやエクセルの文書のほとんどは数十〜数百KBなので1000ファイル以上、デジタルカメラの写真は高画質のものでも1枚あたり5MB程度なので、およそ140枚ほど記録できます。
各種文書ファイルや、1、2日程度の短い旅行で撮影した写真をバックアップしたり、受け渡しのためにファイルを記録したりする場合には、最適の記録メディアです。
CD-R/RWは、価格の安さが長所です。
一般的なDVD-R(片面一層)は、CD-Rの6倍以上となる4.7GBの容量があり、デジタルカメラの写真1枚の容量が5MBだとすると、1000枚近くの写真が1枚のDVDに記録できます。
一方で、DVD-R1枚あたりの価格は150円程度(注)と、CD-Rよりも高くなりますが、容量あたりの価格ではCD-Rよりも安くなります。
CD-R/RWでは動画を記録しようとすると容量がかなり厳しくなりますが、DVD-R/RWであれば、充分に記録が可能です。動画ファイルのサイズは、記録方式や画質の設定により大幅に上下しますが、標準画質の動画(テレビのアナログ放送や、ビデオカメラの「SD」または「標準」画質で撮影した動画)では、2時間程度の録画が可能です。ハイビジョン動画(地上デジタル放送やハイビジョンビデオカメラで撮った映像)の場合はファイルサイズが大きいため、最大でも数十分程度の記録となります。
DVD-R/RWは、現在の標準的な光ディスクだといえます。
一般的なBD-R(1層)は25GBの容量があり、倍となる50GBの容量をもつ製品(2層)もあります。価格は25GBの製品で500円程度(注)となり、容量あたりの価格としてはDVD-Rより安くなります。
長時間のハイビジョン動画の記録も可能で、25GBのBD-R(録画用)では、約180分の地デジ番組を記録できます。5MBの写真ならば、25GBの容量に約5000枚記録できます。
BD-R/REの現時点での難点は、利用できるドライブがまだ充分に普及していないことです。そのため、受け渡しに利用する場合は事前に相手に「Blu-ray Discのドライブはありますか?」と確認したほうがいいでしょう。
(注)各メディアの価格は2011年4月現在の、アット・ニフティストア for AzbyClubにおける国内有名ブランド製品の標準的な価格(AzbyClub調べ)
光ディスクへ記録する方法については、以下のQ&Aも参考にしてください。
光ディスクの使い分けについて解説しましたが、それぞれの容量がどのように違うか、図で見てみましょう。1枚のBD-Rは、DVD-Rにして約5枚分、CD-Rならば約35枚分と、非常に容量が大きくなっていくことがわかります。また、25GBを越えるような大きなファイルを扱うときには、1TBの外付けハードディスクを利用するとBD-R約40枚分が記録できる計算になります。