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  5. 防災の日特集 パソコン+ケータイを使った災害時の情報収集&連絡網の作り方(2/3)

災害時に役立つ携帯電話のサービスや機能

肌身離さず持ち歩くものだからこそ、上手な使い方を身につけておこう

携帯電話では、ニュースや災害情報が見られるのはもちろん、携帯電話ならではの連絡用サービスもあります。外出時に災害にあったときなどには、パソコンが手元になく、携帯電話だけになることもあるでしょう。そのような場合でも、災害時に携帯電話でどのようなことができるかを知っていれば、あわてずに済みます。

携帯電話はバッテリーが確保でき、電波を受信ができる所であれば、どんな場所でも利用できます。また、耐衝撃性や防水性に優れた製品もあります。東日本大震災では、震災の発生から10日後に泥の中からみつかった当社の防水機能付き携帯電話が、電源を入れたら通常どおり動作したとのご連絡をお客様よりいただきました。

メールやSNSによる連絡や情報交換

東日本大震災では、携帯電話や固定電話回線による通話が、地震発生直後から通話規制のためほとんど利用ができなくなってしまいました。しかしインターネットの通信網は利用できた場合が多く、通話回線を利用する携帯電話やSMS(ショートメッセージサービス)が使えない中、メール(Eメール)やツイッターなどのSNSによって連絡が取れた例もあります。

また、ツイッターなどSNSを利用して自分がいる場所の被害状況や公共交通機関の状況を発信することは、他の人の参考にもなります。機種によっては現在の位置情報や写真を付けて投稿することもできるので、地図に関連づけて自分の状態を詳しく知らせることができます。

ワンセグを利用したテレビ視聴

ワンセグ機能を持った携帯電話ならば、テレビ番組を視聴できます。災害状況の速報もすばやく見ることができ、おおいに頼りになります。ただしバッテリーの消費量が上がるので、予備のバッテリーや充電手段の確保ができないときには、使いすぎに注意しましょう。

緊急地震速報の受信

気象庁の緊急地震速報(大地震の警戒情報)を受け取り、大地震に備えることができます。緊急地震速報とは、各携帯電話キャリアが、大きな地震の被害が予想される地域のユーザーに向けて一斉に配信するものです。誤報の可能性もあり、速報があっても必ずしも大地震が来るわけではありませんが、数秒〜数十秒前に大地震の発生を予期し、机の下に隠れる、安全な場所に避難するなどの対策を取ることができます。

(注)緊急地震速報に対応していない機種もあります

携帯電話で、緊急地震速報(大地震の警戒情報)を受信しているイメージ画像

携帯電話に緊急地震速報が届いたときは大地震に備えた行動をとりましょう。

災害時のメール・SNSなどにおける情報の扱い方

ツイッターなどのSNSは、情報交換に役立つ便利なサービスで、テレビや新聞などとは得られない情報もたくさん手に入ります。メールによって最新情報が回覧されることもあるでしょう。だからといって、メールやSNSが新聞やテレビなどのマスメディアよりも絶対的に優れているというわけではありません。

さまざまな機関のチェックを経て情報が発信されるマスメディアに対し、メールやSNSのようなネットの通信サービスは、基本的には個人の発言の集まりです。両者はまったく違う性質のものだということを理解し、次の5つを心がけて、メールやツイッター、SNSを有意義に利用しましょう。

  1. 一般の人による個人的な発言であることを理解する
    一部の公式アカウントを除き、SNSで手に入る情報のほとんどは報道や取材のプロによるものではなく、一般の人による個人的な発言です。事実誤認や誤解、入力ミスなどが起こる可能性も高く、また、間違った情報を元に行動して自分が損害を受けても、情報を発信した人やサービスの提供元は、何も保障してはくれません。情報をどのように解釈し、利用するかは、基本的には自分の責任において行うことになります。

  2. 意図的なデマが発信される可能性もある
    誤報だけではなく、混乱に乗じて特定の個人や団体に被害を与えることを意図したデマが流されることもあります。友達にも知らせたくなるようなセンセーショナルな内容や、いかにもありそうなもっともらしい話ほど、悪意にもとづいたデマである可能性が高いものです。特定の対象を強く非難するような情報については、特に慎重に取り扱いましょう。

  3. 誹謗中傷などを広めない
    災害や事故が発生したとき、特定の個人や企業の責任にして、厳しく非難する発言がされたり、メールがチェーンメール化して届くことがあります。こうした発言を見たりメールを受け取ったりしても、自分がさらに広めてしまうことは自重するべきです。それが誤報やデマである可能性もあります。また、まずは被害を防ぐことが重要な段階においては、そうした「誰が悪い」というような情報には、あまり価値がありません。価値がない上に人の気持ちを惑わせるような情報を緊急時にわざわざ流すことは、他の人の避難や対策を遅れさせることにもなりかねません。

  4. ツイッターの公式アカウントも間違えることがある
    リアルタイムに情報が発信されるツイッターでは、自治体や企業などの公式ツイッターアカウントも、ときに間違った情報をツイートしてしまうことがあります。特に大きな災害が発生して混乱しているときには、その可能性も高まります。おかしいと感じられる情報が公開されたときなどには、訂正があるかもしれないので注意しましょう。

  5. 複数の情報ソースにあたる
    ツイッターやSNSで大事故の発生などを知らせる発言を目にしたりしたとき、近くにいる複数の人が同じ発言をしていれば、その情報は信頼性が高くなります。ですが1人しか書いていないようなら、それは勘違いかもしれません。

    ある意見が書き込まれたとき、反論・反証がされたり、議論が起こるようであれば、その経過を見守った方が適切な情報が得られる可能性が高くなります。驚くような情報を見つけると、すぐにそれを他の人にも知らせたくなるものですが、少し落ち着いて、他の人の発言や、テレビ、ラジオなど他の情報ソースもあわせて確認することを心がけましょう。