エクセルでは、対象の表を範囲選択して、グラフの種類を選択するだけで簡単にグラフを作成することができます。目盛線やラベルなどの構成要素の追加も簡単に行えますが、ちょっとした細かな設定が思いどおりにいかずに困ることもあります。
ここでは、グラフでよく出会う困りがちなポイントをいくつか紹介しましょう。
エクセルでグラフを作成したときに、元データの行と列が逆になって表示されることがあります。また、データの分析などの過程で意識的に行と列の表示を入れ替えたいこともあるでしょう。こうした場合は、「グラフツール」の「デザイン」タブにある「行/列の切り替え」ボタンを利用します。なお、エクセルは、初期状態では表の列数が行数より少ないと、列がデータ系列に表示されるように設定されています。
行が項目軸(横軸)に表示されてしまったので、行と列を入れ替えてみましょう。グラフを選択状態にすると、「グラフツール」が表示されます。「デザイン」タブをクリックして「行/列の切り替え」ボタンをクリックします。
グラフの種類で「横棒」を選択した場合、項目軸(縦軸)が上下で逆に表示されてしまいます。この並びを変更したい場合は、「軸の書式設定」画面で設定を変更しましょう。
グラフのタイトルはそのつど自由に入力することもできますが、表のタイトルを利用する設定にしておくと便利です。表のタイトルを変更すると自動的にグラフのタイトルも変更されるので、1つの表をひな形に新たなデータを入力する際も、いちいちタイトルを設定し直す必要がありません。
グラフにタイトルを表示するテキストボックスが表示されていない場合は、グラフを選択状態にしておき、「グラフツール」の「レイアウト」タブをクリックして、「グラフタイトル」ボタンで設定します。ここでは「グラフの上」を選択しました。