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はやくも発売から2年近くたとうとしているWindows 7。2世代前のOSであるWindows XPからの乗り換えを検討されている方も、多いのではないでしょうか?
その一方で、細かい部分で使い勝手が変わることに不安を感じている方もいるかもしれません。今回は、Windows 7ではなにが変わったのかを、Windows XPと比較しながら解説します。
公開日2011年8月24日
※ 掲載内容は公開当時のものであり、最新情報と異なる場合があります。
※ Windows Live メールは2017年1月にマイクロソフト社での提供が終了しました。
起動画面だけを比べて見ると一見、違いが見られないWindows 7ですが、タスクバーやスタートメニュー、個人用フォルダーの構成などに細かい変更や追加が行われ、アプリケーションの起動や切り替え、作成したファイルへのアクセス方法など、その操作性が劇的に向上しています。
ここでは、Windows 7のウィンドウ操作に関する新機能について紹介します。
Windows XPのタスクバーには、実行中のアプリケーションや開いているウィンドウのボタンがテキスト付きで表示されます。「スタート」ボタンや「クイック起動」、「通知領域」も配置されています。
Windows 7のタスクバーは、「クイック起動」という名称がなくなり、タスクバーそのものに「クイック起動」の機能が組み込まれました。アプリケーションのショートカットはタスクバーにそのまま格納することができます。起動中のアプリケーションや開いているウィンドウもショートカットと同様、テキスト表示のないアイコンだけで表示されます。
Windows XPのタスクバー。同じアプリケーションのファイルを複数開くと、その数だけのボタンがタスクバーに並びます。タスクバーにボタンが収まらなくなると、一つのボタンに複数のファイルがまとめられます。
Windows XPでは、ユーザーが作成したファイルなどを保存する場所として「マイドキュメント」が用意されていましたが、Windows 7ではユーザー名が付いた個人用フォルダーに変わりました。「スタート」ボタンをクリックして右側に表示されるユーザー名(画面例では「FUJITSU」)を選択すると、ユーザー用の個人フォルダーが表示されます。
また、Windows 7で新たに追加されたのが「ライブラリ」です。「ライブラリ」とは、個人用フォルダーを含めた、ユーザーのファイルを一元管理できる仮想フォルダー機能です。通常、作成したファイルは「マイドキュメント」に保存することが多いと思いますが、一時的にデスクトップやDドライブに作成してしまい、後から「マイドキュメント」に移動するのを忘れてしまったことはありませんか?
その後、目的のファイルが見つからず、探すのに苦労したという経験を持つ人は意外に多いのではないでしょうか。
こうした煩わしさを解消し、ファイルをわかりやすく管理するのが「ライブラリ」機能です。ハードディスク上に作成したフォルダーを「ライブラリ」に登録すると、常に「ライブラリ」から目的のファイルにアクセスでき、ファイルが行方不明になるトラブルからも解放されます。
「ライブラリ」へのフォルダーの登録方法は下記の記事を参照してください。
タスクバーのエクスプローラーをクリックすると、「ライブラリ」が表示されます。「ドキュメント」をクリックすると、「マイドキュメント」と「パブリックのドキュメント」が表示されます。「マイドキュメント」はユーザー用個人フォルダーの「マイドキュメント」と同じです。パブリックフォルダーでは、同じWindows 7のパソコンを共有している別のユーザーと簡単にファイルを共有することができます。
「ライブラリ」に登録すると、Dドライブにアクセスしなくても、デスクトップの「ライブラリ」からフォルダーを操作できます。
Windows 7では、デスクトップや画面表示のカスタマイズの機能が大きく充実し、選択肢も豊富になりました。キャラクターや自然など7種類のテーマが用意され、さらに背景やウィンドウの色など好みのものを細かく設定できます。半透明なガラスのようなウィンドウでの表示や、開いているウィンドウを3D表示できる機能(フリップ3D)など、視覚的にも優れたデザインが採用されています。
また、画面上に「ガジェット」と呼ばれる小さなブログラムを配置することもできます。ガジェットにはカレンダーや時計、天気予報などさまざまなものが用意されています。Windows Vistaから採用された機能ですが、Windows Vistaでは画面端のサイドバーにしか配置できなかったのが、Windows 7では画面の好きな場所に置くことができるようになりました。