2011年3月の東日本大震災では、情報収集や連絡のための手段として、インターネットが一定の役割を果たしました。その一方、パソコンや携帯電話を使ってインターネットを活用するスキルの格差も明らかになり、交通機関の運行情報をうまく入手できずに帰宅時にたいへんな苦労をしたり、家族となかなか連絡が取れなかったという人もいました。
また、被災地では支援物資の入手や復興のための活動にパソコンが役立った例もある一方で、避難所にパソコンに詳しい人がいなくて、うまく使いこなせないケースもあります。
あなたは、いざというときにパソコンや携帯電話をうまく使いこなせるでしょうか?あらためて、確認しておきましょう。
公開日2011年8月31日
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パソコンによる情報収集は、テレビやラジオよりもきめ細かく、自分が知りたい地域の情報をピンポイントで絞り込んだり、探したい相手の名前を直接検索したりすることが可能です。また、メールや、ツイッターなどのコミュニケーションサービスを利用した連絡用としても役立ちます。災害時に、パソコンをどのように活用できるのか知っておきましょう。
大手ポータルサイトや新聞社のサイト、気象庁のサイトなどで、地震や台風、津波などに関する詳しい情報を入手できます。自分や親せき、友人が住む、ある特定の地域の情報を知りたいとき、テレビではその地域について情報が流れるのを待つしかありませんが、インターネットは、いつでも自分で地域を選択して情報を調べることができます。
前もって予報や警報・注意報を確認しておけば、災害に備えることができます。また災害が起きてしまってからは、被害状況や二次災害の可能性などを確認できます。
「@nifty天気予報」では、日本全国の天気予報の他、各地の注意報、警報、台風や地震の情報を確認できます。
政府や自治体のサイトでは、防災や復旧作業などに関する情報をきめ細かく発信しています。被害状況、支援政策の状況や申し込み方、安全に関する情報など、さまざまな情報が手に入ります。地域によっては広報誌や無線連絡網などが整備されているかもしれませんが、インターネットを利用すれば、知りたい情報をいつでも調べることができます。
また、公共交通機関のサイトや路線情報サイトでは、公共交通機関の運行情報を確認できます。電車が利用可能かを知りたい場合などには、こまめに運行情報を確認しましょう。
「@nifty路線検索」では、「運行情報」で全国の鉄道の運行情報を確認できます。
インターネットのラジオ番組配信サービス「radiko.jp」を利用することで、パソコンでラジオ番組を聴くこともできます。ラジオ番組は都道府県ごと、または地方ごとに作られ、インターネットのサイトと違って、自分で見に行かなくても地域に密着した情報を流してくれます。ラジオで流れる情報を収集しながら、詳しく知りたいことは検索などで調べていくことで、効率のいい情報収集ができます。
「radiko.jp」は、インターネットでFM/AMラジオ番組を聴取できるサービス。ラジオ機器がなくても、クリアな音声で番組を聴くことができます。
お互いの安否確認や、さまざまな情報交換ができます。手段はさまざまで、代表的なものはメールですが、東日本大震災ではツイッターやフェイスブックなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)も活用されました。
NTT東日本/NTT西日本が運営する「web171」は、自分の電話番号と安否情報を登録しておくと、親せきや友人から、電話番号を検索して安否情報を確認してもらうことができるサービスです。簡単に利用できるので、いざというときにはweb171を利用するように、親せきや友人と約束しておくと、いざというときに役立てられるでしょう。
NTT東日本/NTT西日本が運営する災害用ブロードバンド伝言板「web171」
災害時に役立つパソコンですが、災害でパソコンが壊れてしまっては元も子もありません。あらかじめパソコンの災害対策をきちんとしておきましょう。特に重要なのが、落下物によってパソコンが壊されないようにする対策と、パソコンそのものが落下しないようにする対策です。
机の上にパソコンを置いている場合、近くに本棚があったり、別の機材があったりはしないでしょうか。ラックの中など上から落ちたものが当たらない場所に移動したり、ノートパソコンならば引き出しの中のような、物が落ちてこない場所に置いておくこともひとつの方法です。また、花瓶やコップなどが近くにあると、水がこぼれてパソコンにかかり、故障の原因になってしまうこともあります。注意しましょう。
パソコンそのものが落ちたり、倒れたりしないようにするためには、設置場所に注意して、机の端などはさけましょう。市販の耐震ジェルを本体の下に設置しておけば、さらに安定性が増します。