5-2 バッテリー
このパソコンは、ACアダプタを使わずにバッテリーのみで動作させることができます。
重要
- ご購入直後や長期間ご利用になっていなかった場合には、バッテリーのみで動作できないことやバッテリー残量が正しく表示されないことがあります。バッテリーを満充電にしてから使用してください。
- Windowsを終了しても少量の電力を消費するため、ACアダプタを接続してお使いになることをお勧めします。
- お客様ご自身でバッテリーを交換することはできません。
バッテリーに関する注意事項
- 本パソコンの使用中にバッテリーの残量がなくなると、作成中のデータが失われることがあります。バッテリーの残量に注意してお使いください。バッテリーの残量を確認するには、「バッテリーユーティリティ – バッテリーの状態を確認する」をご覧ください。
- 本パソコンを長く使用していると、バッテリーの残量が正確に表示されなくなる場合があります。故障ではありませんのでそのままお使いください。
正しく残量を表示されるようにするには、次のいずれかの操作を行ってください。- 「バッテリーユーティリティ」の「バッテリー残量補正」を行ってください(→「バッテリーユーティリティ – バッテリー残量を補正する」)。
- 満充電後ACアダプタを取り外し、BIOSセットアップ画面の状態で電源が切れるまで放電してください。自動で電源が切れると、放電が完了します。BIOSセットアップ画面については、「7-10 BIOSの設定」をご覧ください。
- パソコンの機能を多用したり負荷の大きいアプリを使用したりすると、多くの電力を使用するためバッテリー駆動時間が短くなります。このような場合や重要な作業を行う場合は、ACアダプタを接続してください。
- バッテリーが満充電状態のときに、ACアダプタを接続したまま放置しないでください。
- バッテリーは使用しなくても少しずつ自然放電していきます。
- 低温時にはバッテリー駆動時間が短くなる場合があります。
- 周囲の温度が高すぎたり低すぎたりすると、バッテリーの充電能力が低下します。
また、ACアダプタを接続している場合も、パソコン本体の使用状況により、バッテリー残量が減る場合があります。 - 充電保管庫などの密閉環境で複数台のパソコンを一度に充電する場合、密閉環境内に熱がこもりバッテリー充電時間が仕様と異なることがあります。また、温度条件により充電が停止することがあります。
- バッテリー部は通常のご使用時および充電時に多少暖かくなりますが、異常ではありません。
- 長期間パソコンを使用しない場合には、高温環境となる保管場所は避け、バッテリー残量を50%程度にしてから保管してください。
また、長期間使用しない場合においても2年以内に必ず充電を行ってください。 - バッテリー残量が残りわずかの場合、バッテリー運用またはUSB Type-Cコネクタから5Vで給電中のときは、本パソコンは起動しません。この状態で電源ボタンを押すと、バッテリーステータスランプが約5秒間赤色に点灯します。この場合は、本パソコンに添付のACアダプタを接続して使用してください。
バッテリーの寿命
- 寿命となる要因
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- バッテリーの充電/放電を繰り返した回数(サイクル数)
- バッテリーが満充電状態でACアダプタを接続したまま放置
- 高温環境での使用/保管、使用時の負荷が高いなど、環境温度が高温である
- 寿命について
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- バッテリーは消耗品です。
- 充電を繰り返すうちにバッテリーが劣化し、100%まで充電しても駆動時間が短くなる場合があります。
バッテリーが寿命に達するまでの期間は、パソコンを使用する環境や使用頻度で異なります。 - バッテリーの寿命は、使用環境および保管方法、ご使用の時間や頻度によって大きく異なります。
- 長期間使用し、次のような症状が出た場合、バッテリーの寿命が考えられます。
- バッテリーの駆動時間や充電時間が極端に短くなる
- 満充電にならなくなる
- 充電できなくなる
- 使用中に勝手に電源が切れる
- バッテリーはご使用条件により、寿命が近づくにつれて膨れる場合があります。リチウムイオンバッテリーの特性であり、安全上問題はありません。ただし、内部機器を圧迫し故障の原因となりますので、修理を依頼してください。
- パソコン本体を長期間使用しなかった場合にも、バッテリーは劣化します。
- 本パソコンの内蔵バッテリーはお客様自身で交換できません。交換する場合は、保証期間の内外を問わず有償となります。
- バッテリーを長持ちさせるために
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- 長期間パソコンを使用しない場合は、パソコンの電源を切ってからACアダプタを取り外してください。
- 月に一度はバッテリーを充電し、バッテリーの動作を確認してください。
- バッテリーの満充電量を変更することで、バッテリーの充電に使用する電力を節約するとともに、バッテリーの消耗を抑え、バッテリーの寿命を延ばすことができます(→「バッテリーユーティリティ - 満充電量の設定」)。
バッテリー駆動時間について
- 本パソコンは、他メーカーのバッテリー駆動時間との比較のために、共通の測定方法として一般社団法人電子情報技術産業協会の「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver3.0)」を採用しています。
- バッテリー駆動時間はお使いの環境によって大きく異なります。
次のことを行うことにより、バッテリー駆動時間を延ばすことができます。- 液晶ディスプレイの画面を暗くする
詳しくは、「5-5 画面の明るさ」をご覧ください。 - 省電力機能を活用する
詳しくは、「7-2 スリープ/休止状態」をご覧ください。 - 時間のかかるアプリ(ウイルス対策アプリのスキャンなど)は、ACアダプタを接続して使用する
- 周辺機器を取り外す
- 無線LAN/Bluetoothの電波を停止する
詳しくは、「無線通信機能の電波を発信する/停止する」をご覧ください。 - 音声出力をミュート(消音)に切り替える
詳しくは、「5-4 音量」をご覧ください。
- 液晶ディスプレイの画面を暗くする
- 前述の他、ドライバーや各種アプリを最新の状態に更新することで、バッテリー駆動時間を延ばせる可能性があります。詳しくは、「7-9 アプリ、ドライバーの再インストール」をご覧ください。
Point
- 消費電力が大きいアプリは次の操作で確認できます(バッテリー運用時のみ)。
(設定)
「システム」
「電源とバッテリー」の順にクリックします。
- 「バッテリーの使用状況」をクリックします。
表示された「アプリごとのバッテリー使用量」で消費電力が大きいアプリを確認します。
バッテリーの充電
- ACアダプタを接続すると、バッテリーの充電を開始します。充電が始まると、バッテリーステータランプが点灯します。
- 過充電を防止するためバッテリー残量が90%以上のときにACアダプタを取り付けても充電は始まりません。バッテリー残量が少なくなると自動的に充電が始まります。なお、バッテリーユーティリティの設定によっては動作が異なります(→「バッテリーユーティリティ - 満充電量の設定」)。
充電状態や残量の確認
バッテリーの状態は、バッテリーステータスランプで確認します(ランプの位置は「4-2 パソコン本体左側面」をご覧ください)。
バッテリーステータスランプは、次のように表示されます。
- ACアダプタ接続時
ランプの表示
バッテリーの充電状態
オレンジ色点灯
充電中
白色点灯(パソコン起動中)
消灯(シャットダウン中)充電完了
- ACアダプタ未接続時(パソコン起動中)
注:LOWバッテリー状態のまま使用し続けると、作成中または保存中のデータが失われることがあります。ランプの表示
バッテリーの残量
白色点灯
100~21%
赤色点灯
20%~0%(LOWバッテリー状態)[注]
- バッテリーステータスランプがオレンジ色で点滅する場合は、バッテリーの温度が高すぎる、または低すぎるなどの理由でバッテリー保護機能が働いて充電を停止している状態です。バッテリーの温度が平常に戻ると、オレンジ色の点灯になり充電を再開します。
- バッテリーステータスランプが短い間隔で赤色で点滅する場合は、バッテリーが異常です。「富士通パーソナル製品に関するお問い合わせ窓口」に内蔵バッテリーパックの交換を依頼してください。
「富士通パーソナル製品に関するお問い合わせ窓口」のご利用については、FMVサポートページの「使い方・トラブルのご相談」をご覧ください - バッテリー残量が少なくなると、バッテリー残量不足を通知する警告画面が表示され、その後しばらくすると、強制的に休止状態に移行します。バッテリー残量不足の警告画面が表示されたら、すぐにACアダプタを接続してください。
- 表示されるバッテリーの残量は、バッテリー(リチウムイオン電池)の特性上、使用環境(温度条件やバッテリーの充放電回数など)により実際のバッテリーの残量とは異なる場合があります。