先日、2泊3日の出張にノートパソコンを持って行ったんです。出張中は結局使う機会がなかったんですが、家で開いてみたらバッテリ切れに……。同僚から貰ったパソコンなので彼に相談してみたら、「もう2、3年前のパソコンだから、バッテリの寿命なんじゃない?」と言われてしまいました。もうバッテリは使い物にならないんでしょうか?
きっと寿命で、充電が効かなくなっていたんだね。バッテリだけ買い替えもできるよ
寿命とは限らないわ。使っていなくてもバッテリがなくなってしまうこともあるのよ
きっと居眠りしたりよそ見をしてた瞬間に、悪い人にバッテリをすり替えられたんだよ!
完全に充電したパソコンを使わない状態で持ち歩いていても、設定状態によっては少しずつバッテリを消費して、まったく使わないうちにバッテリ切れになってしまうことがあります。使わないときにノートパソコンの電源がどんな状態になっているか、確認してみましょう。
本当にバッテリの劣化が進んでいる(寿命になっている)可能性もありますが、使い方の問題で、気づかないうちにバッテリを消費していただけ、という可能性もあります。これはノートパソコンのカバー(ディスプレイ部)を閉じた状態でも、バッテリが少しずつ消費されることがあるためです。
ノートパソコンのカバーが閉じていて使っていないからといって、完全に電源が切れているとは限りません。Windows Vistaを利用しているノートパソコンでは「スリープ(すぐに使えるよう、消費電力を抑えつつ電源が入った状態)」、「休止(使用状態を記録して電源を切った状態。再度使うための時間は少しかかりますが、使用状態が記録されているので作業をすぐ再開でき、バッテリの消費がありません)」、「シャットダウン(電源を完全に切った状態)」のいずれかの状態があり、「スリープ」状態のときには、バッテリが少しずつ消費されています。
Windows XPの場合は、ほぼ「スリープ」に相当する「スタンバイ」と、「休止」、「シャットダウン」の3つの状態があります。Windows Vistaの「スリープ」はWindows XPの「スタンバイ」よりも消費電力が低く、また、再度使うための復帰時間が短いとされます。
一見すると電源が切れているように見えても、「スリープ」や「スタンバイ」の状態なら、少しずつバッテリは消費されていき、出張の間ずっと充電しなければ、やがてバッテリが切れてしまうこともあります。
ノートパソコンの場合、電源ボタンを押したとき、カバーを閉じたときに、どの状態にするかをカスタマイズできます。これを間違えていると、「シャットダウン」や「休止」にしたつもりが「スタンバイ」のままだったということもありえます。
FMV BIBLOでは「スタンバイ」または「スリープ」中にはバッテリランプが点滅するようになっていますから、電源アダプターを外して持ち歩く前に確認するようにしましょう。
[コントロールパネル]−[モバイルコンピュータ]−[電源ボタンの動作の変更]から、電源ボタンを押したとき、カバーを閉じたときにどの状態にするかを設定できます(Windows Vistaの場合)。
ノートパソコンは、少しでもバッテリを長持ちさせるよう、利用スタイルに合わせて細かく「電源オプション」を設定できるようになっています。例えば、ディスプレイの明るさを調節して、目が疲れない範囲で暗くすれば、それだけ消費電力を抑えられます。また、使わなくても少しずつ電力を消費している無線LANやPCカードスロットの動作を完全に切ってしまえば、それもバッテリの消費を抑えることになります。
「省電力ユーティリティ」で、動作モードを「省電力モード」に設定したときの各デバイスの動作を設定します。
Q&A [Windows Vista] 省電力機能について教えてください。デスクトップモデルを含むFMVシリーズで利用できる省電力機能を、詳しく解説しています。
Q&A [Windows XP / Windows Me / Windows 2000 / Windows 98] 省電力機能について教えてください。Windows XP以前のWindowsで利用できる省電力機能について解説しています。
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